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寝る直前の水分補給はお勧めできない...実は「睡眠の質を下げる」NG習慣

白濱龍太郎(睡眠専門医)

2023年07月10日 公開

 

すっと眠りたいときは、コーヒーの香り

ぐっすり眠るためにも、ふとんに入る前にしっかりリラックスして、副交感神経を優位な状態にしておきたいところです。高い効果が期待できるものとして、ラベンダーの香りがあります。

ラベンダーの香りは、そのすばらしい催眠効果から、不眠症の治療にも使われているほど。その効能については、世界各国でさまざまな研究が進められています。

日本でも近年、大学生を対象とした脳波実験によって「ラベンダーの香りをつけたふとんで眠ると、通常に比べて深い睡眠にある時間が長くなる」との結果が出ました。

また、近年の研究では、コーヒー豆の香りが睡眠にいい効果を与えることもあきらかになりました。コーヒーは寝る前に飲んでしまうとカフェインの作用が働き睡眠に支障をきたしますが、コーヒー豆の香り自体はいいようです。

国内のあるサッカーチームとeスポーツで行った調査では、香りのディフューザーが、デジタル疲労の回復に有効だという結果が出ました。女性は寝るときの副交感神経の活性度が上がり、スムーズに眠りにつくことができました。一方、男性はゲームの勝率が上がり、パフォーマンス向上につながりました。

ラベンダーやコーヒーの香りに限らず、まずは、自身が心地よいと思う香りを取り入れてみましょう。夕食後から就寝前(21時前後)に20分前後取り入れるのがおすすめです。

また、同じく夕食後から就寝前(21時前後)に20分前後、音楽を聴くのもぐっすり眠るために効果的です。音楽は、落ち着いた自律神経を整えるようなものを聴いてください。

今は動画配信サイトでも睡眠によい音楽が配信されています。ただし、くれぐれもブルーライトは浴びすぎないように気をつけてください。

 

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