会社の中で周囲から信頼され、出世していく人にはどんな共通点があるのか。株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんは著書『会社から期待されている人の習慣115』にて、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介しています。
本稿では、同書より期待されている人のリフレッシュの仕方について解説します。
※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)を一部抜粋・編集したものです。
疲れ方に合わせて休みを使い分ける
1万765名のリーダーを調査したところ、疲れの種類によって最適な休み方が異なるという認識が見えてきました。
期待されている人たちの33%が、積極的休養と消極的休養を意図的に使い分けていることがわかったのです。これは一般社員における比率の1.2倍です。
積極的休養とは、運動や趣味など体を動かす休み方。消極的休養とは、睡眠や読書など静かに過ごす休み方です。
ある外資系サービスのディレクターは、「今週はデスクワークが多くて体がなまっているから土曜はジムに行こう」「出張続きで体力的に消耗したから、日曜は完全オフにしよう」というように、疲れに合った休み方を選んでいるそうです。
疲れの種類によって休み方を変えている人は、その他の人とくらべて週明けの集中時間が21%も高いというデータもあります。同じ休日でも、「どう休むか」を選ぶことで、回復の質が大きく変わっていたのです。
休日に入る前に、「休み方」を決めておく
そして彼らに共通していたのは、休日の前に「今週はどちらの休養にするか」を決めていたことです。
先ほど紹介したディレクターも、金曜の夕方に、週末の過ごし方を決める習慣があるようでした。彼は「週末に入ると判断力が落ちるので、つい楽な方を選んでしまう。だから、冷静に判断できる金曜のうちに決めておくんです」と語っていました。
一般社員の上位20%も、休み方の「使い分け」を実践
じつは一般社員の中にも、積極的休養と消極的休養を使い分けている人がわずかながら存在しました。
彼らは、平均して7時間以上の睡眠時間を維持し、病気による欠勤が他の人の27分の1です。そして、そのうちの85%の人が、一般社員の中で上位20%の評価をもらっています。つまり、期待されている人「予備軍」というわけです。
休み方に正解はありません。ですが、自分の疲れを見極め、それに合った休養を選ぶ使い分けが、健康な状態を引き寄せ、周囲からの信頼にもつながっていると言えるでしょう。
愚痴より「運動」でストレス発散する
期待されている人たちの67%が、汗を流す趣味を持っています。これは一般社員における比率の1.25倍でした。
日常に取り入れている小さなリセット習慣にも共通点がありました。たとえば、期待されている人の62%が15分のウォーキングを日課にしています。オフィスの階段を利用して、1日の歩数を2,000歩増やすようにしている人も多くいました。
運動によって分泌されるセロトニンやエンドルフィンは心身の回復に大きな効果を発揮します。スポーツ心理学の分野でも、定期的な有酸素運動はストレスホルモンを減少させると報告されています。期待されている人たちは運動習慣を取り入れることで、メンタルをケアしているのです。
昼休みに目を閉じて10分間リラックスする習慣を持つ人も目立ちました。こうした細切れのリカバリーも、仕事の合間に心身をリセットする役割を果たしています。
1つの対処法に「依存」せず、複数の方法を持っている
ある若手マネージャーは、午前中に15分のウォーキングをし、昼休みに10分の仮眠を取り、週末はテニスで思い切り汗を流すことを習慣にしていました。
彼は「愚痴を言うより、気分を切り替える方法をいくつも持っている方が結果的に生産性も人間関係も良くなる」と語っています。その効果か、彼のチームはストレスによる休職者がゼロで成績も安定しています。
このように、期待されている人たちに共通していたのはストレス発散法を複数持っているという点でした。心理学でも「コーピングの多様性(多様なストレス対処法を持つこと)」はレジリエンス(立ち直る力)を高める要因とされています。
1つの解決策に頼るのではなく、複数の習慣を持つことが、長期的に強いメンタルを維持する秘訣なのです。
飲み会で愚痴を言うのが一番のストレス発散法だという人は少なくないでしょう。ですが心理学の研究では、愚痴を繰り返すほどストレスが増幅し、ネガティブ感情が強化されることがわかっています。一方で会社から期待されている人たちは、複数の運動習慣によって健全かつ健康的にストレスを発散していたのです。









