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日本での主流は? 社交ダンスにおける“インターナショナル”と“アメリカン”の違い

山本英美(統一全日本ラテンチャンピオン),棚橋健(三笠宮スタンダードファイナリスト)

2023年09月07日 公開

 

スタンダードのダンス5種目の特徴

インターナショナルスタイル
↑男性が燕尾服、女性がロングドレスで踊る「スタンダード」

スタンダードにはワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、ヴェニーズワルツ、クイックステップの5種目があります。

ワルツの特徴は下半身を振り子のようにスイングさせて動かすこと。ペンデュラムアクションとも呼ばれる振り子の動きは、3拍子の音楽とも相まってワルツにダイナミックさをプラスしています。

一方タンゴには、このスイング動作はなく、ダンサーは低重心でキレのあるダンスを披露します。バンドネオンというアコーディオンに似た楽器が奏でる音楽により、ビートがはっきりと刻まれる点が特徴です。

タンゴはパッションや強さを全面に出して表現しますが、スローフォックストロットは重厚な滑らかさが魅力。「キャッスルウォーク」と呼ばれる自然に歩いているかのような滑らかな動作が特徴です。

ヴェニーズワルツはワルツの起源ともなったダンスで、ワルツの倍ほどのテンポで踊るため、振り子の動きは多くはありません。ワルツよりも軽やかなダンスですが、最も軽快なのがクイックステップ。スタンダード5種目の中で、唯一両足が床から離れることのある種目です。飛んだり跳ねたり、「社交ダンス」のイメージをいい意味で裏切ってくれる、とても楽しいダンスです。

クイックステップ↑飛んだり跳ねたりが見ていて楽しいクイックステップ

 

ラテンのダンス5種目の特徴

ルンバ
↑大人の男女による物語をセクシーに表現するルンバ

ラテンには、ルンバ、チャチャチャ、サンバ、パソドブレ、ジャイブの5種目があります。

ルンバを一言で表現するなら「ドロドロの恋愛と男女の駆け引き」。ゆったりとしたロマンチックな音楽に乗せて男女の求愛や愛の葛藤を表現します。

チャチャチャはルンバと共通のステップも多く「男女の駆け引き」を表現するのも変わりませんが、ルンバが「大人同士の艶めかしい駆け引き」なのに対し、チャチャチャは「若い男女のコケティッシュで明るい駆け引き」です。

それぞれストーリーを感じながら踊ったり観賞したりすることで、よりダンスを楽しめます。

サンバも男女の駆け引きを表現することが多い種目ですが、ルンバとチャチャチャと大きく異なるのは、膝を曲げ伸ばしすることで弾んだり跳ね上がったりする「バウンス・アクション」という動作があること。このバウンス・アクションがサンバらしさを表現する重要なエッセンスです。

そして、ラテン種目で唯一男女の駆け引き以外が表現されているのがパソドブレ。男性が闘牛士を表現し、女性はケープ(闘牛士が持つ赤い布)や闘牛、フラメンコダンサーなどを表現し、2人で闘牛士の物語を表現します。

ジャイブはスイングジャズに乗せて軽快に踊るダンスで、ダンスの中で「遊び方」を知ったテクニシャン向けの難易度の高いダンス。ステップを覚えるだけでも精一杯という人も多いですが、遊び方を知ったダンサーによりジャイブは、スピーディーに跳ね回る中にも余裕があり、ウインクや指差しなど観客への小粋なアピールも多く、見ているだけで心が弾みます。

ジャイブ↑ジャイブを踊りながらカメラマンに小粋なアピールをするダンサー

【写真】kaoring*works,【イラスト】IORI KIKUCHI

 

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