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まず物を寄せる...捨てられない人でも「きれいな部屋を維持」できる片付け術

古堅純子(幸せ住空間セラピスト)

2023年09月13日 公開 2024年12月16日 更新

 

景色を変える片づけ実践術

片付けの仕方

「物を寄せ、寄せた物を埋める」。これが、古堅流片づけ術の方程式です。部屋の"景色"を劇的に変化させられる、独自のメソッドを伝授します。

【ステップ1】物を寄せて"更地"にし、"景色"を変える

部屋のあちこちに置いてある物を、部屋の隅や別の部屋など、1カ所に移動させて、床が見える"更地"の状態をつくりましょう。

"更地"の部屋に、理想の"景色"をつくるときの基準になるのが、部屋のコンセプトです。「片づけたい、きれいにしたい」というのは、コンセプトではありません。片づけた後に「どんな暮らしをしたいのか」、というビジョンをはっきりさせましょう。

※細かい物が多い部屋の場合は......
物を寄せるときに分類する場合、ひとまず「紙」「衣類」「小物」など、ざっくりでOK。細かく分類しようとすると、時間がかかってしまいます。

 

【ステップ2】寄せた物を分類し、一旦収納する

寄せた物は、よく使う物と使わない物に分類し、一度収納します。

●生活でよく使う"動く"物
例:ふだん使う生活・趣味用品、衣類。雑誌・DVD類、仕事着、子どもの学校用品、食器類など。

→取り出しやすい収納場所に置く
...部屋に備え付けの収納スペース、押し入れの中段や手前/食器棚やサイドワゴンなどの収納家具

収納とは、本来、物を置いて出し入れする場所。ふだん使う頻度が高い物は、使っている場所にできるだけ近いところに、出し入れしやすいように収納します。

●使わないが取っておきたい "動かない"物
例:思い出や愛着がある物、人からのいただき物、めったに使わない物。子どもの作品やアルバム、コレクション類、客用のふとんなど。

→あまり使わない収納場所におさめる
...取り出すのが大変な収納の奥、手が届きにくい天袋/あまり使わない部屋の収納、物置部屋

使わない物たちで、使いやすい収納スペースを占領してしまうのはもったいない! 捨てられないけれど取っておきたい物は、日常使いには不向きな収納場所におさめておきましょう。

 

快適な景色をキープしよう!

片づけた後もきれいな部屋を維持するために、散らからないしくみをつくりましょう。誰でも簡単にできる工夫をご紹介。

・よく使う物はすぐ手に取れる場所に
片づけるのが面倒にならないよう、出しっぱなしになりやすい物は、それを使う場所の近くに定位置を決めましょう。使った物をしまう場所が近いほど、すぐに戻せるので、出しっぱなしを防げます。

・ダイニングテーブル上は "更地"を死守
ダイニングテーブルの上にちょい置きがはじまると、やがてイス、キッチンカウンター、ソファー、床へと広がっていきます。“景色”を保つ決意の象徴として、ダイニングテーブルだけは"更地"にしておきます。

・"ざっくりボックス"を導入
買ってきた物を床に、取り込んだ洗濯物をソファーに...など、ちょい置きしやすい場所に箱を用意し、そこに入れるようにします。箱に物がたまったら、本来の定位置に戻していきましょう。

・見通しを持って買い物をする
クローゼットの最大容量が10着なら、11着目は買わない。欲しいなら、今ある1着を処分する。このように、買うときに収納先やそのスペースを十分吟味する習慣をつけると、物があふれなくなります。

【古堅純子(ふるかた・じゅんこ)】
幸せ住空間セラピスト。5,000軒以上のお宅で片づけや掃除のサービスを重ね、独自の古堅式メソッドを確立。著書累計65万部記録! 近著に『物に囲まれてすっきり暮らす 景色を変える片づけ』(大和書房)など著書多数。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」でノウハウを公開中。

・書籍『物に囲まれてすっきり暮らす~景色を変える片づけ』(大和書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4479785817

・YouTube『週末ビフォーアフター』
https://www.youtube.com/channel/UC2n1IMilrQjKlokyBop1Tyw

 

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