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大阪、神戸、京都、関西人でも微妙に違う? 関西人のあるある!

関西ルール研究会

2012年07月10日 公開 2022年12月22日 更新

関西ルール研究会

意外な日本一あります

―― 人体模型にホームの長さとマニアックな京都。高さで1番はやっぱり大阪。
 

大阪

日本一の高さを誇る超高層ビル。これまでは、神奈川県横浜市にある横浜ランドマークタワーが 296mでビルとしては日本一の高さを誇っていたが、「あべのハルカス」(地下5階、地上60階)は、それを 4mほど上回る地上 300mになる。また南北 2.6kmに亘る「天神橋筋  <てんじんばしすじ>  商店街」は、日本一長い商店街だ。
 

京都

「ホームの長さ」、「伏見稲荷大社の鳥居の数」、「人体模型のシェア」など、マニアック系の日本一が意外に多い京都。「京都駅烏丸中央口」に面する 0番線+30番線の全長は、558mで、在来線では日本一長いホーム。また商売繁盛の神様「伏見稲荷大社」は、「千本鳥居」といわれる鳥居のトンネルが有名だが、くぐれるものだけでも 5000基を超えるという説もあり、こちらも日本一。そして、意外と知られていないのが、京都が「マネキン発祥の地」であること。その流れというわけではないだろうが、 〔株〕京都科学でつくられる「人体模型」のシェアも日本一といわれる。
 

きつねかたぬきか?

―― きつねもたぬきもお揚げさんが必要です。
 

大阪

「きつね」うどん発祥の地といわれる大阪。甘辛く炊いた三角形の油揚げが、うどんの上にのった「きつね」うどんは、ソウルフードともいえる味。さて、そんな大阪で「たぬき」と呼ばれるうどんはというと、実はうどんではなくて、同じように三角形の油揚けがのった蕎麦。つまり、うどんが蕎麦に化けたのが、「たぬき」なのだ。 
 

京都

同じ関西でも、食文化の違う京都。「きつね」うどんは、大阪と同じように甘辛いお揚げさんをのせたものもあるが、一般的に「きつね」と呼ばれているのは、味付けをしていないお揚げさんを刻んで、九条葱 <くじょうねぎ> とともにうどんダシに入れたもの。そして、「たぬき」はこの「きつね」のあんかけバージョン。うどんもあるが蕎麦もある。あんをかき分けうどんをすくい上げるときに湯気がたち、その様子がたぬきが化けるときに似ていることから、「たぬき」と呼ばれるようになったそうだ。
 

滋賀

京都に近く、食文化も京都的かと思いきや、意外にも滋賀県は、大阪と同じ「きつね」がうどんで、「たぬき」が蕎麦。ちなみに滋賀の隣県、福井では刻み揚げののったうどんは「しのだ」、そのまた隣の石川県では、「いなり」と呼ぶそうだ。
 

ラーメン​といえば今や京都でしょ~

―― インスタントラーメン発祥の地、大阪。実はラーメン激戦区の京都。
 

大阪

大阪には京都にあるようなラーメン激戦区は存在しない。また、博多ならとんこつ、京都なら背脂野菜ポタージュとんこつ、といったような大阪ならではと言えるご当地ラーメンがない。どちらかというと、他県の有名ラーメンの支店が、さまざまな場所に点在している感じである。
 しかし、大阪とラーメンには切っても切れない関係がある。ご存じ、安藤百福 <あんどうももふく> 氏が開発した世界初のインスタントラーメン「カップヌードル」と「チキンラーメン」である。今や世界で一番有名なインスタントラーメンは大阪の池田市で生まれた。つまり、「大阪の味」のラーメンはないが「大阪の技術」のラーメンはきちんと存在するということだ。
 

京都

関西でラーメンというとやはり京都。なぜ京都にこれほどラーメン店が多いのか。一説には、市内北エリアには、もともと「天下一品本店」や「天天有」、「ますたに」など人気店があり、そこに集まるラーメン好きを目当てに、近辺にラーメン店がどんどん増えていき、競い合ったことから激戦区になっていったと言われる。京都駅近くには、「新福菜館」と「第一旭」という老舗ラーメン店が隣同士にあり、早朝の開店から行列ができる人気ぶりだ。
 

値切る?値切らない?

―― 関西人はみな値切るは間違い!? 値切りは大飯人の真骨頂。
 

大阪

大阪の文化といっても過言ではない「値切り」。しかしこの値切りは、一方的に買い手が値切る、という構造でないことが多い。お店の人が「ぎょうさん買うてくれてありがと! この海老フライ1本おマケしておくわな!」と先にマケてくれるのである。一歩お店の人が譲ったとき、大阪人の本領発揮はここからである。「あら、ほんま? そんなん言うんならコレもおマケしてぇな」というふうに図々しさ全開になる。
 

神戸

神戸人はどちらかというと値切る人のほうが少ないのではないか。よくテレビで関西人はものを値切るといわれるが、神戸人には当てはまらない。神戸人はどちらかというとひかえめな気質であるため、「別に定価のままでいいんじゃない?」「値切ることが恥ずかしくてできない」という人が多いはず。値切ることで有名な大阪がオバチャンだったら神戸はオバサマだろうか。
 

京都

京都人は値切るどころか、値段も聞かない。飲食店などはいまだに「ツケ」の利く店も多数存在するし、ご飯を食べてすっと席を立ち、「はな、よろしゅうに」と帰っていく。着物は家に持ってきてもらって選び、お支払いはまとめて月末になんていうシステムになっているから、その場で値段交渉もしない。その分、外食は特別な日のみ、自宅での食事はいたって質素と、バランスをとっているのだ。
 

その他、京都が一番パンを食べている、目立ってなんぼの大阪のおばちゃん、関東と関西で違う「あほ」と「バカ」、など人に話したくなるトリビアがいっぱい。近畿2府4県の名物一覧と関西弁ミニ事典もついてお得な一冊です。

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