その悪影響は想像以上!「早食い」「ながら食い」
胃腸が疲れたらしっかり休ませることも大切ですが、同時に日頃の食べ方を少し変えて、胃腸を疲れさせない習慣もつくりましょう。
そのポイントは......あなたが「早食い」や「ながら食い」を習慣的にしているならば、それをやめることです。「早食い」「ながら食い」がなぜいけないのか、まずは「早食い」から具体的に見ていきましょう。
「早食い」が、内臓の寿命を縮めている
早食いが胃腸に負担をかける理由は3つです。
①「噛まない」
早食いの人は、食べ物をよく噛まないで飲み込む、というクセを持っています。咀嚼は、食べ物を消化しやすいように細かく砕くばかりでなく、「唾液」という第一の消化液と食べ物を混ぜる役割を果たしています。それが十分に行なわれないと、その先にある胃腸への大きな負担となります。
②「胃が追いつかない」
矢継ぎ早に次から次へと胃に送り込まれてくる咀嚼されていない食べ物を消化するために、胃の働きがオーバーワークになってしまいます。その結果、胃に疲れが溜まっていってしまうのです。
③「食べすぎ」
そもそも、なぜ「早食い」になるかといえば、よく噛んで味わうという途中経過ではなく、「満腹になる」「完食する」という結果を意識して、とにかく食べ物を口へと運んでしまうからです。
また、血糖値が上がって満腹感を得る前にどんどん食べてしまうので、あっという間にお腹がパンパン、ということになります。食べすぎは胃に負担をかけるとともに、肥満の原因でもありますから、ぜひ見直しましょう。
「ついごはんをかきこんでしまう」「人より、かなり食べ終えるのが早い」という人はもちろんのこと、「食後に胃がもたれることがある」「膨満感が気になるほどにお腹が張る」という人も、無意識のうちに早食いになっている可能性があります。
いずれも、よく噛むことを意識して、なるべくゆっくり食べるようにしましょう。
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なぜ「ながら食い」が、明日の疲れの原因になるのか