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食べ過ぎで体重増加の原因は“むくみ” 脂肪をつけない48時間以内のリセット法

坂村純子(パーソナルトレーナー)

2024年06月28日 公開

 

食べ過ぎた翌日にしたい3つのこと

●後悔するのではなくリセットすることに視点を置く
●溜め込んだ水分が体重増加の原因となっている
●リセットの期限は2日間

まずは大前提として、食べ過ぎたことを後悔しないこと!「昨日よりも体重が増えている......」かもしれませんが、慌てないで! ネガティブな気持ちは、体にも反映され勝手に「溜め込み体質」になってしまいます。それよりも、気持ちを切り替えて、いかに早く「リセット」できるかがポイントになります。

食べ過ぎてしまうことは誰もが経験していることですね。翌日に体重が増えているのは、食べ過ぎによって脂肪がついてしまったせいだと思われがちですが、実は違います。脂肪の蓄積スピードはそんなに速くはありません。

では、増えた分の数値は一体何が原因なのか? それは、前日の食べ過ぎによって引き起こされる、「むくみ」が原因だといわれています。塩分をとり過ぎた体は、その濃度を薄めようと体内に水分を溜め込み、むくみを引き起こします。体は重たくなっているかもしれませんが、この溜め込んだ水分の重さが原因です。脂肪になったわけではないので、心配は無用です!

リセットのポイントは、食べ過ぎた後は2日以内に調整することです。1日くらい食べ過ぎても、すぐに太るわけでなく、「エネルギーが余った!」と体が認識するまでは約48時間。なので、食べ過ぎてしまったときは48時間内に調整すれば脂肪にならずにすみます!

 

食べ過ぎをリセットするコツ

1. こまめに水分を補給する

食べ過ぎた翌日は、体の中に滞りがちな水分を体外に排出することで、むくみを改善できます。こまめに水分補給をして排尿や排便を促すようにしましょう。また、起きてすぐは、冷たい水ではなく白湯にすることで内臓が温まり、代謝をよくする効果が期待できます。

2. 次の食事のタイミング

食べ過ぎの状態は「糖」や「油」の過剰摂取になっています。これらをエネルギーとして使い切る前に次の食事をとると、脂肪として蓄えられてしまいます。脂肪になる前にリセットするには、朝だから、昼だからと時間ではなく、お腹が空いてから次の食事をとることを意識しましょう!

3. 代謝を促す食材をとる

「糖」や「油」をエネルギーに変えて、代謝を助けるための栄養素は、卵、肉、魚などのタンパク質・大豆製品、海藻類です。また、食物繊維やビタミンB群を含む食材も、三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)の代謝を促す作用があります。ちなみに水溶性食物繊維は、胃で消化されたものが腸に運ばれた際、脂肪として吸収される前に、排出するのを促してくれる働きがあるとされています。

調整食のポイントとしては、消化にエネルギーを使う小麦製品はなるべく控える・ご飯、パン、麺などの炭水化物(糖質)は少なめにして、その分、野菜やタンパク質、味噌汁を食べる・カリウムを多く含む食材を摂取する余分な塩分を排出する効果があるので、むくみ対策にオススメです(カリウムを多く含む食材としては海藻、ひじき、納豆、バナナ等)

4. 食べ方のポイント

とにかくよく噛んでゆっくり食べましょう! 1回の食事で20分以上はかけることです。脂肪が多い人は、食べるスピードが早い傾向にあります(もしくはあまり噛まずに飲み込んでしまっている)。たくさん噛むことで消化酵素が出て、胃で消化しやすくなります。

 

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