【世界的ベストセラー続編】迷ったとき、そっと背中を押してくれる『ぼく モグラ キツネ 馬 そして嵐』
2025年10月31日 公開 2025年10月31日 更新
大切なものを胸に、"あの4人"が再び旅に出ました。世界中で累計1,000万部を超えるベストセラー、『ぼく モグラ キツネ 馬』の続きを描いた新刊、『きみをわすれない ぼく モグラ キツネ 馬 そして嵐』(著:チャーリー・マッケジー/訳:川村元気)が、10月22日に刊行されました。
美しいイラストと短い会話で綴られた本作は、8歳の子どもから80歳の大人まで楽しめる人生寓話。前作に続き、映画プロデューサー・小説家の川村元気さんが翻訳を担当しています。
大人が自分のために読むのはもちろん、親が子どもに読み聞かせたり、 成長した子どもが改めて自分でページを開いたり、 世代を超えて読み継がれていくような魅力を感じます。
先の見えない不安を抱えて生きる現代人へ
モグラ、キツネ、馬、そして"ぼく"――前作で出会った彼らが、この新たな物語では"嵐"という試練に向き合います。
旅のはじまり、"どこに向かっているの?"と尋ねるぼくに、モグラは"いや、あんまり"と答えます。目的地の定まらない旅は、まるで人生のようです。私たちが漠然とした不安を抱えながら生きているのは、人生がどこへ向かうのか分からないからなのかもしれません。

"なにをやってもうまくできないんじゃないか"と悩むぼくに、仲間たちは"自分を思いやること"の大切さを伝えます。私たちが成果や成功を追い求めて焦る気持ちを、やわらかく解きほぐしてくれるような言葉が並びます。

先の見えないまま続く旅は、恐れとのたたかいでもあります。そんなときこそ、一歩ずつ進むこと。当たり前に思えても、日々の中で見失いがちなことに気づかされます。

やがて4人は嵐に出会います。嵐はいずれ去っていくと信じながらも、その雨風の中で立ち止まることもある。励ましの声を受けても、すぐには動けない日もあるでしょう。
弱さを否定せず、ありのまま受け入れながら、嵐を越えていくための小さな手がかりをこの物語はそっと示してくれます。
大人にも、子どもにも一歩踏み出す勇気をくれる一冊

人生のしんどさを知っていると、新しいことに挑戦したり、問題を解決したり、一歩を踏み出すことが怖くなることがあります。 本書は、そんなときにそっと背中を押してくれます。
そして、人生を旅することの素晴らしさを、これから世界を歩きはじめる子どもたちにも伝えてくれる物語でもあります。
読み終えた後、ほんの少し前を向きたくなる。そんな力をもらえる一冊です。







