赤ちゃんケープペンギン「まろん」 サンシャイン水族館で今だけ見られる“ふわふわの姿”

東京・池袋のサンシャイン水族館で10月14日（火）に誕生したケープペンギンの赤ちゃん。その愛称が、来場者による投票の結果「まろん」に決定しました。

「まろん」はスタッフが考案した4つの候補（ぴんくる・コスモ・どんぐり・まろん）の中から、投票総数9,941票のうち最多となる3,133票を獲得。秋に生まれたことから"栗"をイメージした親しみやすい名前として選ばれました。

この時期にしか見られない「もふもふの姿」

愛称の投票が行われた11月21日（金）〜30日（日）は、生後40日前後にあたり、「まろん」は全身がふわふわの幼綿羽に包まれた特別な時期。実際の成長を見ながら投票できる貴重な機会となりました。

12月6日（土）には「草原のペンギン」水槽およびインスタライブにて愛称発表会を開催。「まろん」の体重測定や、個体識別のため、「まろん（栗）」をイメージした茶色のリングを装着する様子が披露されました。

驚異的なスピードで成長中！

「まろん」は、誕生時わずか68g（生後2日目）だった体重が、生後約1か月で2,000gを突破。生後36日にはすでに成鳥とほぼ同じ重さに達し、飼育スタッフも驚くほどの成長ぶりです。生後54日目には3,400gを記録しました。

両親は、くるみ（メス）とピンクライム（オス）。2羽にとって初めての赤ちゃんであり、親鳥のていねいな育雛のおかげで順調な成長を見せています。

「まろん」の今後の成長予定

サンシャイン水族館では、2024年に誕生したケープペンギン「ぽてと」の成長記録をもとに、「まろん」がどのように育っていくかの目安を公開しています。

●生後60日（12月中旬頃）：幼綿羽が抜けはじめ、灰色の羽に覆われた“亜成鳥”の姿に。
●生後70日（12月下旬頃）：初めてのプールへ。泳ぐ練習を始める可能性も。
●生後80日（1月上旬頃）：潜るしぐさが見られるかも
●生後100日（1月下旬頃）：巣立ちを迎え、自分でエサを食べるように。
●生後10〜12か月（来夏頃）：DNA鑑定で性別が判明。
●生後12〜14か月（来秋頃）：換羽を経て成鳥へ。

サンシャイン水族館のスタッフさんに聞きました

Q1. 生まれた頃から現在まで、スタッフが感じる「まろん」の性格や個性はありますか？

まろんは比較的おっとりしている性格に見えます。
親が巣穴から離れてもついてはいかず、奥のほうでのんびりしていることが多くありました。

Q2. 「まろん」は成長スピードがとても早いとのことですが、印象に残るエピソードはありましたか？

タイミングが合わず、親からエサをもらっている姿がなかなか見られない時があり、スタッフは心配していましたが、その心配をはるかに越える成長ぶりなペンギンです。

Q3.ペンギンを観察する際、来館者に注目してほしいポイントはどこでしょうか？

鳥の成長はとても早く、両親の体重よりもまろんはすでに大きくなりました。

ですが、まだヒナらしいふわふわの羽（綿羽）が生えています。今はくちばしの周り、フリッパー（翼）、お腹周りが生え変わり始めていて、今のかわいらしい姿もあと少しです。

まろんの羽と大人の羽との違いなど比べながら観察してもらえると嬉しいです。

また、少しずつまろんの行動範囲も増えてくる時期です。毎日違った姿を観察することができます。

池袋・サンシャイン水族館
https://sunshinecity.jp/aquarium/