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思考習慣を変えて、「応援される人」になる!

藤崎ひろみ(ユニバーサル・コミュニケーションズ代表取締役)

2013年06月12日 公開 2022年12月21日 更新

 

人生の主人公意識をもつ -人だよりの思考法をやめる

 何か新しいことをしたいと思いながら、なかなか一歩を踏み出せないということってよくありますよね。そういうとき、ちょっと立ち止まって、なぜできないんだろう、と考えてみることはとても大事です。

 たとえば、あなたは「○○のせいで××できない」と思ったり、言ったりしたことはありませんか?

 「一人暮らしをしたいけど、口うるさい親のせいでできない」
 「結婚しても働きたいけど、夫が反対するせいでできない」
 「上司が無能だから、営業成績が上がらない」

 などなど。

 それって、「××できない」ことを○○のせいにしているだけですよね。

 こういう思考法を「人だよりの思考法」といいます。

 他人や環境・条件によって支配されてしまっているのです。

 あなたの人生の主人公はあなた自身です。

 人だよりにしていいはずはありませんよね。

 思いどおりにならないことをあなたが切り開いていくのです。

 でも、こういう思考法が知らず知らずのうちに習慣になっている人って少なくありません。この習慣から抜け出すためには、

 「○○のせいで××できない」を、「○○さえなければ××できる」と言い換えてみることです。

 「親が口うるさくさえなければ、一人暮らしできる」
 「夫が反対さえしなければ、結婚しても働ける」
 「上司が無能でさえなければ、営業成績が上がる」

 というように。

 このように言い換えることのメリットは3つあります。1つ目は、

(1)語尾が「~できる」と肯定形に変わる

 ということ。

 それだけでも、今まで、「親」「夫」「上司」のせいで「絶対無理」という思いにとらわれていたのが、少し楽になりませんか?

 語尾が「できない」では思考停止です。ふだんから、否定形で話しがちな人は、意識して肯定形を遣うように心がけましょう。それだけでも氣分か前向きになりますよ。

 2つ目の利点は、

(2)自分の決意が本物かどうかわかる

 ということ。

 「親が口うるさくない」「夫が反対しない」「上司が有能」であったとしても、やっぱりできないのであれば、できないことを人のせいにしていただけ、と氣づくでしょう。あるいは、行動に移せるほど強く「○○したい」と思っていなかったのかもしれません。変化することに怖れを感じて、ひょっとしたらそのままでいたいのかもしれませんね。

 3つ目の利点は、

(3)やるべきことが見えてくる

 ということです。

 たとえば、「親が口うるさくさえなければ、一人暮らしできる」の例であれば、一人暮らしをするためにやるべきことは、「親にあれこれ言われないように準備をしっかりすること」かもしれません。であれば、「お金」とか「自分の家事力」など、親が心配しそうなことについて、「○○だから大丈夫」と言えるだけの準備をすればいいのです。

 つまり、1ヵ月にどのくらいのお金があればできるのか試算する、今のお給料でも払える家賃の物件を探す、家事に自信がないなら家事力を身につける、などなど、やるべきことが見えてきます。

 そこまで見えてくると、一歩を踏み出すことはそう難しくないでしょう。

<元氣になるひとこと>
自分の人生を決めるのは自分だ、と自覚することが幸せへの第一歩。

 

藤崎​ひろみ

ふじさき・ひろみ
株式会社ユニバーサル・コミュニケーションズ代表取締役

「ありがとう」「脳力開発」のヒューマンウェアメソッドによるアプローチで、スキルを支える根幹・習慣にフォーカスし、主体的で魅力的な人づくりをサポート。心に関する専門家とのコラボレーション企画「ヴィクトリー・プロジェクト」にて、夢や目標を叶えるプロセスをサポートし、真のリーダーを育成。
明星大学非常勤講師。厚生労働省認定・産業カウンセラー。ヴァーチューズ・プロジェクト国際認定ファシリテーター。NPO法人ふるさとイベント協議会理事。
全国の企業・商工会議所・青年会議所・各種団体・学校において、講演・研修実績多数。

<書籍紹介>

なぜか「応援される人」の習慣

藤崎ひろみ 著
本体価格 1,200円

人生も仕事もうまくいっている人は、他人から応援されている。必要以上にがんばらなくても成功できている人の「12の秘訣」を紹介。

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