資金繰りに直結する経費削減は社長が率先して取り組もう
2013年07月19日 公開 2022年12月28日 更新
資金難に陥る経営者の特徴
(『資金繰りの教科書』より)
資金繰りが厳しい企業で、特に多い経営者が、「職人肌のタイプ」「営業マンのタイプ」です。
職人肌の経営者は、確かに素晴らしい技術を持っていて、それをもとに売上を立てています。しかしお金には無頓着なタイプが多く、赤字となる仕事でも「いや、これは仕事をすることに意義がある」と言って受けてしまう経営者も中にはいます。
また売掛金の回収に無頓着で、多くの未回収売掛金が残っている、そんな企業もこういう経営者の企業には多くあります。職人肌でお金に無頓着なタイプの経営者は、どうやって利益を作っていくか、その計画もなしに、いろいろなものを買ってしまいます。
また資金繰り表もつけずに、ただ手元に現金が多い時期にそれを見てお金を使ってしまうので、すぐに資金繰りに窮することになります。そしてその時に「どうしよう」と悩みはじめるのです。
また営業マンタイプの経営者には、営業に自信があるから会社を立ち上げ、その営業力から、売上を大きく伸ばしていける人が多いのも事実です。しかし、人の採用など売上向上のための投資を後先考えずに行い、それが後で大きな赤字となって響いてくることがあります。
いずれにしても、どう利益を上げるかの経営計画、そしてどう資金調達をして資金繰りを回していくかの資金繰り計画を立てて、盤石な経営を行っていきたいところです。
しかし財務・会計に苦手意識を持っていれば、赤字が何期も出たり、資金繰りが厳しくなったりして、経営が立ちゆかなくなってしまいかねません。
経営者は財務・会計が分かること、そして資金繰りを知ること。これは経営者が経営の仕事を行うために大事なことの1つです。