格安ハチミツは効果なし
スーパーなどでは、よく200~300円のハチミツが売っていますが、あれはハチミツとはいえません。半分以上が水あめのまがいものですから、そのようなものを食べても何の意味もないでしょう。本当のハチミツは、200から300ミリリットルで数千円はするものです。
それからニュージーランド産など、有名な外国産のハチミツがあります。現地で食べるぶんにはとてもよいのですが、わたしたちが店頭で手にするもののなかには、船便で赤道を通ってくるために船内が高温になり、せっかくのハチミツの効能が失われている可能性があります。
加熱されていない国産のハチミツがいちばん安心です。高価ですからためらいもあるかもしれませんが、脳のための薬と思って購入してみましょう。
先ほどハチミツは胃腸の浄化にもなるというお話をしましたが、ハチミツにはピッタ(=火の質)を高める効果があります。過剰なカパ(=重い質)を減らしてくれるので、適切に食べれば血糖値が上がることもありません。糖尿病の人でも、正しい量でしたら食べても心配ないでしょう。
キレない脳をつくるには
人間の脳は、ほかの動物にくらべて前頭葉が著しく発達しています。「前頭葉=人間らしい脳」といってもいいほどです。この前頭葉が、「情動」や「思考」、そして「抑制をかける働き」をつかさどっています。
一般的に小さい子どもは、おねしょをしますね。あれは、前頭葉がまだ成熟していないことをよくあらわしています。人には尿をしたいという動物本来の欲求があります。これは大脳辺縁系という古い脳による本能ですが、前頭葉が発達することで、わたしたちはその欲求をコントロールし、トイレに起きることができるようになるのです。
脳の発育が十分でないと前頭葉も未熟なままですから、おねしょがいつまでも治らなかったり、自分の感情に抑制をかけられずキレてしまうということも起こります。
この前頭葉の発達にとてもよいのが、生のハチミツです。コンビニのスナック菓子ばかりを食べていると、神経がぜんぜん発達しません。記憶が散漫でイライラしやすい子どもたちが増えているというのは、こうした食べものからの影響も大きいと思います。