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牛乳で「おなかがゴロゴロする」根本原因

2020年01月23日 公開

浦島匡,並木美砂子,福田健二

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする。その感覚が苦手で、牛乳を飲まなくなってしまった方が多いのではないでしょうか。そもそも牛乳を飲める人、飲めない人の違いはどこにあるのでしょうか。

帯広畜産大学教授の浦島匡氏をはじめとする生物学者たちが「おっぱいの歴史」に迫った書籍『おっぱいの進化史』より、牛乳に含まれる「乳糖」、そして遺伝子について紹介し、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする理由を解説する。

※本稿は浦島匡、並木美砂子、福田健二 共著『おっぱいの進化史』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです

 

「おっぱい」に含まれる乳糖ってなに?

牛乳には4.5%、人乳(人間の母乳)には7%の炭水化物が含まれています。

おっぱいの炭水化物の大半は乳糖からできていますが、人間のおっぱいには炭水化物のおよそ80%を占める乳糖とともに、およそ20%のもっと大きなミルクオリゴ糖が含まれます。

乳糖は、チーズを作るときにできるチーズホエーの中にたくさん含まれていて、さらにチーズホエーから水分を除いたときにできる固形分の70%を占めています。乳糖は結晶化しやすい物質であるので、チーズホエーから比較的簡単に取り出すことができます。

乳糖は、人間の母乳よりも乳糖の濃度が低い牛乳から作られる育児用調整乳に添加したり、その水溶液をパンの表面にぬったり、クッキーの中に入れて焼き、香ばしい香りやほんのりとした色をつけたりすることもできます。

また、もっと付加価値の高い利用方法として、それをガラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ラクトスクロースなどのオリゴ糖に作りかえ、腸の中の善玉菌であるビフィズス菌を育てるための食品添加素材として利用されています。

しかし、もったいないことにチーズホエーは、現在では産業廃棄物としてお金をかけて処理していることが多く、チーズホエーの中の乳糖は、いまだに十分な有効活用がされていません。

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