佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2017年06月19日 公開
<<本記事は、山口真由著『東大首席が教える[超速]「7回読み」勉強法』(PHP文庫)より、一部を抜粋編集したものです。>>
「頭がいい人」という言葉に、皆さんはどんなイメージを抱かれるでしょうか。
そのイメージは、おそらく一様ではないでしょう。同じ頭のよさでも、その特徴や表れ方は多種多様だからです。
この中で、もっとも憧れられる存在といえば、いわゆる「天才」です。なんの努力も必要とせずに、即座に正解にたどり着ける、真の才能の持ち主です。
しかし実のところ、私は今までの人生で、「この人は本当に天才だな」と、心から感服してしまうような存在には出会ったことはありません。学生時代を過ごした東大、卒業後に在職した財務省、そして現在携わっている弁護士の世界--それぞれの場所で優秀な方々とは多く出会ってきましたが、その方々も皆、何らかの形で努力と試行錯誤を重ねています。生まれついての真の天才というのは、たとえ存在したとしても、極めて少数ではないでしょうか。
では、私たちが日常で出会う「頭のよい人」とはどんな人たちかを考えてみましょう。
頭の回転がすさまじく速い人、「論理的思考」に優れた人、問題が発生したときに柔軟な発想で解決する人、その場その場で求められる行動を適切にとれる(=空気を読める)人……などなど、これまた、様々な人物像が浮かんできますね。
その中で、もっとも単純でわかりやすい基準といえば――。
実は、「勉強ができる」という評価ではないでしょうか。
「勉強ができる」は「頭がいい」と完全にイコールではありませんが、大きな要素のひとつです。
そして同時に、非常に「得やすい」評価でもあります。
意外に感じられるでしょうか。では、少し補足してみましょう。
シャープな論理力や発想力、空気を読む力などによって「頭がよい」という評価を受けようとすると、簡単に壁にぶつかります。なぜならそれには、瞬発力、センス、コミュニケーション力といった能力が問われており、これらの能力は先天的な要素を多く含んでいるからです。
さらにいえば、瞬発力やセンス、コミュニケーションカについては、客観的な基準がないのです。したがって、いくら自分はコミュニケーションカに優れた人間だと思っても、それを誰にも疑いようのない方法で証明し、他人からの評価を得るのは非常に難しいことなのです。
しかし「勉強」は違います。どんな人であっても、ひとつの方法でじっくり積み重ねていけば、知識はかならず頭に入り、成績へと反映されていきます。簡単にいうと、勉強によって得られる知識は「誰でも必ず身につく」ものなのです。
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「理解と認知の最短距離」=勉強法を身につけよ! >
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