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賢い!現実逃避術~ネットには「温泉気分」で浸かろう!



2014年09月17日 公開

五味一男(プロデューサー、演出家、作家)

《『ふわっと心が軽くなる 賢い!現実逃避術』より》

 

――本書『ふわっと心が軽くなる 賢い!現実逃避術』では「癒しの尼僧」「ポジティブ心理学者」「超合理主義の実業家」「伝説のご隠居」という4人が、時に豪放磊落に、時に繊細緻密に、賢い現実逃避術を語ってくれます。その中から、超合理主義の実業家の話の1つご紹介しましょう――

 

〔超合理主義の実業家の教え〕

ネットには「温泉気分」で浸かろう!
ネット中毒は愚の骨頂

 今やインターネットは仕事でも娯楽でも生活に欠かせないツールとなっている。このネットを使って、手っ取り早く現実とは違う異空間に飛んでいくケースは誰にでもあるはずだ。ネット上ではたいていの欲望は瞬時に満たされる。ショッピングも、音楽も、映画も、コミュニケーションも、「○○したい」と思ったらすぐに手に入る。疲れきった日常を癒してくれる側面を持っている。まるで温泉に浸かるような極楽気分を、家にいながらにして味わえるのだ。ある意味、ネットは最も身近にある現実逃避のツールといえるだろう。私自身、ゲームやネットサーフィンをしていてふと気づいたら朝……。寝不足で会社に行くなんて経験がいくらでもある。動画サイト上で懐かしいドラマなんて見つけてしまったら、全部チェックするまで眠れない。

 とはいえ、効能あらたかな温泉も一日に何時間も浸かっていたら湯あたりしてひっくり返ってしまう。それではせっかくの極楽気分も台無し。となると、のぼせる前にキリよくお湯から上がるようにしたいもの。身体をほどよく温めて、心身ともに解放される。それができればネットは最高の温泉になるのだ。

 だから私は「現実逃避をするためのネットは一日1時間」と決めている。ネットに接続するときは1時間後にアラームが鳴るようにタイマーをセット。時間を忘れるほどネットに浸かってしまうなら、時間を思い出すような仕掛けを用意してやるのだ。これで、ネットからの上がりどきをコントロールするのである。今では「スマホ中毒」もさまざまな面で問題になることがあるが、かつて、任天堂の家庭用ゲーム機「ファミコン」が流行ったとき、子どもが夢中になりすぎたので、「ゲームは一日1時間まで」と呼びかけがなされたことがあった。

 ネットもそれぐらいの付き合い方がいい。仕事以外の場面では、何か目的があってネットに触れることは案外少ないもの。調べ物をするか、SNS上に書き込むか、動画を楽しむか、それくらいだろう。長時間ネットに触れているとしたら、それは単に「タラタラしている」ことがほとんど。だからネットは一日1時間と決める。私はそれでまったく支障なしだ。

 加えて、私か心がけているのは、「湯冷め」の予防である。いい湯加減でネットに浸かり、ストレスから解放された後、タラタラしているとまたストレスが溜まっていく。身体がほどよく温まった状態で、その日は眠りに就いてしまうことで、湯冷めを防ぐのである。そのための儀式のようなものとして、私はネットサーフィンの最後に「天気予報」をチェックするようにしている。寝る直前にショッキングなニュースを目にすると寝付きが悪い。かといって感動の記事、泣ける記事を読み出すといよいよ眠れなくなるだろう。そんなわけで、気持ちを落ち着かせ、いい気分で布団に入るためにも天気予報なのである。こうして翌日に向けて心づもりをして、一日の幕を下ろすのだ。

 これが、ネットとの「ほどよい付き合い」というものだ。

 ネットは、使い方を間違えると重度の依存症を招く。一日中ネットにどっぷり浸かって、利用時間のコントロールができず、仕事や生活に支障をきたす人もいる。しかし、だからといって、ネットがこの世からなくなることはまず考えられない。私たちは仕事でも生活でも大いにネットに助けられているのだ。本来は私たちの生活を便利に、豊かにするための道具であるはずのネットが、逆に私たちの生活をおびやかすようなことがあっては、本末転倒だ。

 ネットは最高の温泉かもしれないが、浸かりすぎは賢くないということである。仕事に支障が出るし、その結果悪い方向に事態が進む。そんな人生、楽しくないはずだ。

 お酒にしてもタバコにしても、ちょっと嗜む程度なら誰にも文句は言われない。批判されるとしたら、他人に迷惑をかけるか、依存してしまい「それがなければ生きていけない」状態になるからだ。いや、お酒やタバコならまだマシかもしれない。お金がかかるし、身体が受け付ける限界量があるので、よほどのことがない限りどこかで歯止めがかかる。その点、インターネットが危険なのはいくらでも続けられるということだ。使い方を誤るとどこまでも依存していく。そうならないように温泉気分の適度な付き合いが必要なのだ。

 大切なのは「ネットは生活に必要なもの。だからどれだけやってもいいんだ」という考え方を捨てること。現実逃避のためのネットは温泉だ。どんなに快適だったとしても、いつまでも浸かっていていいものではない。身体が十分に温まったら長居せずに切り上げる。そうすれば体調も崩れず、「毎日温泉に浸かれてほっこり気分」が続く。そんな賢い暮らしを手に入れることができるだろう。

 そもそも現代人は、なにかしらの方法で気持ちを切り替えながら生活している。ネットはそんな「オン」と「オフ」との切り替えの練習場としても最適なツールである。

 ネットとうまくつきあえるようになれば、やがて「自分自身のメンタルをコントロールする達人」にもなれるのだ。

 

<書籍紹介>

ふわっと心が軽くなる 賢い! 「現実逃避」術

五味一男 著

成功者、幸福な人生を送る人はみな、自分だけの現実逃避術を持っている。辛い現実に正面から挑まない、賢い生き方をしてみませんか。

 

<著者紹介>

五味一男

(ごみかずお)    

プロデューサー、演出家、作家。

早稲田大学中退、日本大学芸術学部卒業。1987年、日本テレビ放送網株式会社に入社。2007年、日本テレビ史上最年少で執行役員に就任。
『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』『投稿! 特ホウ王国』『マジカル頭脳パワー!』『速報! 歌の大辞テン!』『ごくせん』『エンタの神様』『24時間テレビ』など、数々の番組をヒットさせ、業界では「視聴率男」「生涯打率No.1」などと呼ばれている。
2013年には「テレビの歴史を創った50人」(小学館)の1人に選出されている。
ヒットを生む「五味理論」はテレビ界を超え注目され、慶應義塾大学、成城大学などの大学の他に「リクルート」「ソフトバンク」「アサヒビール」「バンダイ」など、企業向けの講演や「大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール」の講師も務めている。
また『読売新聞』『朝日新聞』『産経新聞』などの新聞でもコラムやエッセイを連載。
著書に「「視聴率男」の発想術」(宝島社)、「ヒット率99%の超理論」(PHP研究所)がある。

 


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