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碧野圭『書店ガール4~パンと就活』―新世代の書店ガールが登場!

PHP研究所文庫出版部

2015年05月11日 公開 2015年05月14日 更新

碧野圭『書店ガール4~パンと就活』―新世代の書店ガールが登場!

 「書店ガール」シリーズの連続ドラマ化決定の連絡を受けたのは、去年の12月、『書店ガール3』が静岡書店大賞「映像化したい文庫」部門の大賞をいただいた一週間後のことでした。2012年にPHP文芸文庫で『書店ガール』を発刊して以来、映像関係者からの「ドラマ化を検討したい」という電話は20件以上もらっていたものの、なかなか実現に至らなかっただけに、本当に感慨深いものがありました。

 思えば私が担当した本で、このシリーズほど、現場の"書店ガール"そして"書店ボーイ"たちに支えられてきた作品はないなと実感しています。それも、100軒以上もの書店を実際に訪問された碧野圭先生が描き出す理子と亜紀の姿に、多くの書店員の方々が共感してくださったということでしょう。書店員の方々の感想や応援の声に、碧野さんも私もどれだけ勇気づけられてきたことかわかりません。これだけシリーズが続けられたこと、そして連続ドラマ化までされたことは、読んでくださった読者と、店頭に置いてくださった書店員の方々のおかげだと思います。

 さて最新刊の『書店ガール4』では、理子と亜紀は一歩後ろに引き、新たな世代の愛奈と彩加という二人が主人公になります。書店でバイトする大学生の愛奈は就職をどうするのか。一方彩加は、契約社員から正社員登用の通知を受けたものの、同時に意外な打診をされます。二人の書店ガールは「働くことの意味」をどう考え、どんな決断を下すのでしょうか。

 あれ、理子と亜紀はどうなるの? と思った方もご心配なく。碧野さんの頭の中には次巻の構想もしっかりあって、また彼女たちが縦横無尽の活躍を繰り広げるとのこと。ただ読者の方から一番聞かれるのは、"女寅さん"化している理子の恋の行方についてなのですが、それはどうなるか、私も注目しているところです。

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