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シンプルでローリスク、それでも資産1億円! 大学教授が考えた「科学的投資法」



2015年11月03日 公開

榊原正幸 《青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授》

榊原正幸著『株は決算発表の直後に買いなさい!』より

インフレ時代の「お金の処方箋」

 本書は2015年6月に刊行された拙著『お金持ちになるための本』(PHP研究所)の続編として書き上げました。ですから、前作をまだお読みいただいていない方は、是非ともまず前作を先にお読みいただくことをオススメいたします。
もちろん、本書だけをお読みいただいても内容がわかるようにまとめてはありますが、より深い理解のためには前作も是非手にしていただきたいと思います(中古本や貸本でも構いませんので)。ご自宅で本書を開かれた方は、アマゾンかヤフオフ!かブックオフで前作の中古本を検索してください。
書店で立ち読みされているあなた! 今すぐ前作と一緒にまとめ買いされるか、取り寄せされるのをオススメします。もしくは、帰りに大きめの図書館で前作を借りて帰ってください。

 

本書『株は決算発表の直後に買いなさい!』を書いた動機とその特徴

 ここで、本書を書く動機と本書で紹介する株式投資法のメリットについて簡潔に書いてみます。また、本書の特徴と当面の目標についても、はじめに書いておくことにしました。

なぜ、本書を書いたか

 本書では、前作『お金持ちになるための本』で書き残したことを書いています。前作が好調な売れ行きになってくれたおかげで、PHP研究所から続編の依頼をいただいたのですが、前作に書き加えたいことがあったので、喜んで承りました。前作で「全力で書く」と宣言したのですが、株式投資というのは奥が深いので、突き詰めれば詰めるほど、どんどん内容が深まり、投資法を進化させていくことができるのです。

 このように、本を出版するという好機を活かして、皆様にファイナンシャル・リテラシー(お金や財務に関する知恵や知識)をお伝えするのが大学教授である私の使命なのであろうと思っています。

 また、こんなことも考えています。「自分だけ儲かればいい」と考える人は、たいして儲からないのです。これは処世訓のようなものです。「自分だけではなく、みんなも儲かればいいのに」と考える人が、結果として自分自身もたくさん儲かるのだと思うのです。

 儲かるノウハウを普遍化させ、きちんと整理して、とことん突き詰めないと、みんなも儲かる方法にはなりません。そういった「普遍化する」「整理する」「とことん突き詰める」といった作業をすることによって、収益性が格段に上がるので、結果として自分もたくさん儲かるのだろうと思うのです。

 そして、世の中の人に私の考え方や私が培ってきたノウハウをお伝えすることで、喜んでくださる人がいるというのが、私にとっての喜びでもあるのです。

 私は遅まきながらですが、30代で海外に渡って苦学をして、35歳のときに東北大学の助教授に、42歳のときに東北大学の教授にしていただきました。学問的出世という意味で、身に余る光栄であると思いました。そして、青山学院大学に移籍してからは、自らの研究を実益に結びつけることを志向し、それを公表することで皆様の財産形成に微力ながら寄与しつつ、自らも富裕層への道を歩むことができました。

 現時点において、私はかなり満足しています。今度は皆様の番です。私の知見を皆様にお伝えすることで、少しでも多くの方に笑顔になっていただくことができればと思っています。これが、私が本書を書く動機の本音です。

本書の投資法のメリット

 本書では第2部で株式投資の独自の手法として、「Prof.サカキ式投資法」を紹介しています。このProf.サカキ式投資法のメリットは、シンプルでローリスクな投資法であるということです。財務的に優良な企業群と国際的に優良な企業群しか投資対象としませんし、会計学の知識を応用し、財務データに基づいて安値を見極めて投資するため、安全性が高いのです。

 そして、「株で大儲け!」というようなことは狙わず、コツコツと利益を積み上げ、お金持ちになることに主眼を置いています。ですから、株価が2倍や3倍になるものを狙うのではなく、下値不安の非常に少ない銘柄を探し出して、株価が1.1倍や1.2倍になるのを堅実に狙う投資法です。ですから、ローリスク・ミドルリターンの投資法です。ロスを極限まで減らしたうえで、堅実なリターンを積み重ねる手法を紹介しています。

 巷には、「ドカンと儲ける!」とか、「ほったらかしで楽をして儲ける」とかいった投資関連の本も見かけますが、大儲けを狙えば、大損のリスクも高まるのです。ハイリスク・ハイリターンということです。

 そして、世の中、楽をして儲かるなどというものはほとんど存在しません。特殊な才能がある人でもなければ、楽に儲かるなんていうことはないのです。そんな中で、どのような工夫をすれば着実に利益を積み重ねることができるかを本書ではお示ししています。

 ある程度の手間を惜しんでは何もできません。ですから、多少の手間は惜しまないでください。ですが、効率的な手法に従って投資をすれば、リスクを最小化した中で適切なリターンを得ることができます。

 本書を読むという「勉強」と地道な「努力」によって、ローリスクなのにローリターンではなくミドルなリターンを得ることができるようになるのです。「勉強」と「努力」がリスクを軽減してくれて、リターンを増大させてくれるのです。ですから、「勉強」と地道な「努力」は惜しまないでください。

 つまり、本書で紹介する投資法のメリットは、「勉強」と「努力」によってローリスクでミドルなリターンを得ることができるということです(デメリットは「勉強」と「努力」が多少必要だということです)。

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「 あと出しジャンケン」のような必勝法を解説しています >



著者紹介

榊原正幸(さかきばら・まさゆき)

青山学院大学大学院教授

青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。専攻は会計学。
1961年、名古屋市に生まれる。1984年、名古屋大学経済学部卒業。1990年、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程修了。1997年、東北大学助教授。2001年、レディング大学よりPhDを授与される。2003年、東北大学大学院教授を経て、2004年から現職。
主な著書に、累計10万部のベストセラーとなった『株式投資「必勝ゼミ」』シリーズ、『いちばん安心できる「お金の授業」』『現役大学教授が本気で書いた「株式投資の教科書」』(以上、PHP研究所)等がある。

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