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鈴木明子のフィギュア観戦術(1)細かいルールを知らなくても楽しめる!?



2015年12月18日 公開

鈴木明子(プロフィギュアスケーター)

フィギュアスケート自体が好きな人が増えてほしい

 私がフィギュアスケートでときめいたのは、ジャンプではありません。たった四分間あまりのプログラムでその選手の世界に私たち観客を引き込んでくれることでした。もちろん、ジャンプで転倒したり、ステップでバタついていては、世界観が壊れてしまいます。そうなったら感動することはできませんから、スケート技術はものすごく大切な要素です。

 しっかりと技術を見せたうえで自分の世界まで披露できるのが、フィギュアスケートのおもしろさだと感じていました。

 私は昔から「絶対に誰にも負けないぞ」というタイプではなかったので、そこにおもしろさを見いだしていたのかもしれません。選手をアスリートとして見るか、アーティストとして見るかで、楽しみ方は変わるでしょう。

 フィギュアスケートには採点がありますが、その人の価値をすべて数字で証明することはできません。

 素敵な音楽があり、華麗な衣装を着て、すばらしい演技をする。

 数字にはなかなか表れない部分を、選手と一緒にファンの方には感じてもらいたいと思います。競技の楽しみ方は人それぞれです。長く観戦していくなかで、少しずつ変化していくものなのかもしれません。

 フィギュアの環境も大きく変わりました。私が子供のころはこんなにたくさんのアイスショーはありませんでした。

 フィギュアスケートがスポーツである以上、どうしても順位はつけられます。お気に入りの選手が勝つことも、誰かに負けてしまうこともあります。

 私は、「フィギュアスケートが好き!」という方が増えてほしいと思っています。フィギュアスケート自体が好きならば、「今回は、〇〇選手が頑張ったよね」と思えるし、広い視野で選手たちのことを見られるのではないでしょうか。



著者紹介

鈴木明子(すずき・あきこ)

プロフィギュアスケーター

1985年生まれ。愛知県豊橋市出身。6歳からスケートを始め、15歳で全日本選手権4位に入賞し注目を集める。10代後半に体調を崩し大会に出られない時期もあったが、2004年に復帰。10年バンクーバーオリンピック代表の座を獲得し、8位に入賞した。12年世界選手権銅メダル。13-14全日本選手権では、会心の演技で13回目の出場にして初優勝。14年ソチオリンピックでは、同大会から正式種目となった団体戦に日本のキャプテンとして出場し5位入賞、個人戦では8位入賞を果たす。14年の世界選手権出場を最後に、競技生活からの現役引退を発表した。引退後はプロフィギュアスケーター、振付師、解説者として活動の幅をさらに広げている。

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