PHP文庫『たった7秒で相手の心をつかむ話し方』
雑談を楽しみたいなら、これがおすすめ!
自分の弱みを上手に見せられるか否かで、その人の器の大きさがはかれます。
しかし最近は、自分の至らなさを人に語れば、相手から馬鹿にされたり見下されたりするのではないかと心配する人が増えているようです。
すると自分の中で他人に話せる部分が少なくなり、かえって魅力を減らしてしまう結果となります。
たとえば「家で奥さんに怒られることってあるんですか?」と尋ねられた時に、「別にないよ」と答える人と、「あるよー。夕方6時に、今夜晩ご飯いらないって電話すると、ご飯もう作っちゃったわよって怒られて、別の日に明日ご飯いらないって言うと、もう献立決めてたのにって怒られるね。とにかくオレが何か言うと、うちの奥さんは腹が立つみたい」と話してくれる人がいたら、どちらが魅力的かわかるでしょう。
弱さを上手に語れる人は度量の大きい人
他人はあなたを、言葉ではなく態度や話し方で判断します。
あなたが至らない部分を語ったとしても、話し方が楽しげであれば、あなたの印象が悪くなることはありません。かえって朗らかで親しみやすい人に映るでしょう。
反対に「別にないよ」と言う時に、自分を隠すような印象があると、話しにくい人、他人に心を開かない人というように思われてしまいます。
「妻が恐い」「お金がない」「体の調子が悪い」は鉄板ネタあなたが既婚男性ならば、「妻が恐い」「お金がない」「体の調子が悪い」の3つをテーマに話をすれば、その場はだいたい盛り上がります。
人は誰もが至らなさを持っています。あなたが自分の至らなさを気軽に口にすれば、他の人たちも気が楽になるのです。
反対に至らなさを口にできない雰囲気を作ってしまえば、他の人たちも自分を隠さなくてはならず、重苦しい気分で話をしなければなりません。
自分の失敗談を話す
あなたに年頃の子どもがいるのなら、ぜひ至らない自分を話してあげて下さい。そうすると親の威厳がなくなると誤解をしている人がいますが、あなたの真実はふだんの言動で全てバレています。
「お父さん、若い時モテなくてね、やっとお母さんを見つけて結婚できたんだよ。だからお母さんには頭が上がらないんだね」
こんなに自分を正直に語ってくれる親のもとならば、子どもも自由にのびのびと育つでしょう。