DJ OSSHY ディスコをブームではなく文化に!
2016年11月08日 公開 2016年11月14日 更新
「桜を見る会」で改めて思いを強く
そのことに関連して、今年(2016年)の春、私にとって非常に幸運かつ光栄な出来事がありました。
今年の3月、「株式会社エス・オー・プロモーション代表取締役社長 押阪雅彦殿」の宛名で、ある封書が届きました。開封して読んでみたところ、何と次のように書かれているではありませんか─。
〈拝啓 春暖の候いよいよ御健勝の御事とお慶び申し上げます。さて、左記のとおり「桜を見る会」を催すことといたしました。御夫婦おそろいにて御来観下さいますよう御案内申し上げます。(中略)内閣総理大臣 安倍晋三〉
驚きました……。
もちろん、先述のように、私が安倍昭恵さん(内閣総理大臣夫人)との東北復興イベントでお手伝いをしたご縁によるものでしょうが、現職の総理大臣が主催されるイベントにご招待いただくとは夢にも思っていませんでしたから。
そして同年4月9日土曜日、東京都内の新宿御苑で「桜を見る会」が開催されました。晴天に恵まれた新宿御苑では、文化人、芸能人、スポーツ選手など約1万6000人の招待者が、春の陽射しの下で桜を楽しんでおられましたね。
その中で、「DJ」は私ただ一人(おそらく初めてだと思います)。濃紺のスーツに身を包み、白いシャツに花柄ネクタイで、ヘッドホンを首にかけて参加させていただきました。
安倍総理は、ご招待客の皆さんを前に、次のようなご挨拶をされました。
「(前略)実は昨日、インドネシアの『en塾』という、日本のことが大好きなインドネシア人の大学生、高校生のグループがいまして、日本語で演劇をやっている若者たちがいます。甲斐切さんという、日本人の指導者の下でインドネシアで発足をしたんですが、この皆さんが、2011年の3月11日、東日本大震災で大変な被害に遭って苦しむ日本の姿を見て、日本を応援しようという思いで『桜よ』という歌を作って日本に贈ってくれました。
この皆さんが昨日、官邸に来られまして、この『桜よ』を歌ってくれたんです。こういう歌詞があります。『桜よ 咲き誇れ 日本の真ん中で咲き誇れ 日本よ 咲き誇れ 世界の真ん中で咲き誇れ』。私は第2次政権が発足して一番最初のこの桜を見る会でも御紹介をさせていただきましたが、今年は、東日本大震災から5年を迎えたわけであります。だんだん風化するのではないか、そんな不安の中で被災地の皆さんは今、一生懸命頑張っています。昨日、この歌の歌声を改めて聴きました。しっかりと、こうしたアジアの友人たちの期待に応えて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、しっかりとあの大震災から復興した、立派に復興して元気になった日本の姿を世界に発信したいなと、そんな思いを新たにしたところでございます。(後略)」(首相官邸ホームページより引用)
総理のご挨拶を拝聴しながら、日本国民の一人として目頭が熱くなったことを今でも覚えています。私は改めて、自身の思いを強くいたしました。
目指すは2020年の東京オリンピック・パラリンピック。願いが叶うなら、ぜひとも、お手伝いをさせていただきたい。
「安心・安全・健全」なディスコ・ミュージックで、日本と世界を元気に。
そして、ディスコを「文化」に──。
※本記事はDJ OSSHY著『ディスコの力』から一部を抜粋編集したものです。