心の疲れの回復には「3日間」の休息を
2018年02月21日 公開 2023年09月08日 更新
現代人の感情はいまだ「原始人仕様」
つまり、心の疲れとは、「勝手に怒りや不満、不安を膨らませ、消耗することで発生する」と言うことができます。
ただし、これにはやむを得ない事情もあります。人間の感情は、いまだに原始人仕様のままだからです。
原始人の生活は、毎日が生きるか死ぬかの判断の連続でした。茂みの中で何かが動いただけでも、「猛獣が自分を襲おうとしているのではないか」と警戒心を働かせる必要があったため、刺激に対する反応が過敏だったのです。
現在ではそうした「生きるか死ぬか」といった場面に直面するケースはほとんどありません。にもかかわらず、原始人仕様の感情プログラムが作動し、過剰に周囲を警戒したり気にしたりする。それが、心を疲れさせている要因なのです。
この太古からインプットされた感情プログラムは、自分ではどうしようもできません。そこで大切なのは、まず「人間とはそういうものだ」と理解することです。そうすれば、「今、自分が不安なのは、原始人仕様の感情プログラムが働いているからだ」というように、自分の心の状態を客観視できます。それだけでも、心のストレスは減っていくはずです。