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課長になれない人の特徴…その努力、残念ながら間違っている!

2012年01月18日 公開

内山力(経営コンサルタント)

内山力

現代の企業は組織のスリム化と称して管理職の数を減らしており、部下つきの課長になるのは簡単なことではない。

それなのに、今の経営者が上司に求めていることを弁えず、古い価値観で間違った努力をしている人が少なくない。

業績ばかり気にする人、「うちの上は何を考えているのかわからない」と言う人、他人に仕事が任せられない人、ディベートが強い人……。

彼らの傾向と、会社で取り残されないための方法を、一万人以上の人材の評価を行った経営コンサルタントの内山力氏がが親身に説く。

※本稿は、内山力著『課長になれない人の特徴』( PHP新書)の一部抜粋・編集したものです。

 

課長になれない残念キャリアの行動パターン

残業していたら課長にはなれない。

残業が全くないという会社はあまり見たことがありません。

残業の特徴は、そのチーム全員が同じ時間に終わるのではなく、「残業している人」と「先に帰る人」がいることです。そして残業は特定の人に偏っています。「残業の多い人」と「少ない人」にはっきり分かれています。

どちらが出世キャリアかといえば、「残業が少ない人」です。

嵐のような残業をして、それが認められて、課長になったという話は聞いたことがありません。この人はいくら仕事ができても、「課長待遇」〔*1〕にはなるかもしれませんが、課長というマネジャー(マネジメントという仕事をする人)にはなれません。

残業するほど仕事を抱えてしまっているプレイヤー〔*2〕を、マネジメントという次の仕事に移すことはできません。つまり先ほどの「忙しい」と同じ理由です。

いつもまわりの人が帰るまで残っている人は、この「忙しい」だけではなく、別の意味でも残念キャリアです。それは3つの誤解思考です。

*1 担当課長などとよばれる部下のいない課長。マネジメントをしない課長のこと。
*2 ここでは管理職でない人をこう表現します。

 

残業は恥

1つ目の誤解思考は自らの仕事に関することです。これをさらに2つに分けて考えます。

1つは残業代です。残業すれば、その分、給与は増えます

少し話はそれますが、サービス残業(残業しても残業代を払わないこと、もらわないこと)というルール違反について触れます。

今時、こんなことはないとは思いますが、もし自主的にやっているなら何の幸せもないのでやめましょう。会社のためにやっていると思っているのなら、そんなことは誰も評価しません。

「残業代をがまんしたのだから、君を課長にしよう」なんて誰も思いません。もっといえばそんなルール違反をやる人に、マネジメントという仕事を任せることはできません。コンプライアンス(ルールを守ること)は管理職のMUST条件です。

もし自らの上司がサービス残業を強制している("さりげなく"であっても)なら、何としてもこの実態を経営者に届けましょう。経営者がこんなことを知っているはずがありませんし、知ったら間違いなく矯正します。

多くの企業には、無記名で人事部や経営者へ内部通報(いわゆる"タレこみ")ができる仕組みがあるはずです。なければ、労務担当の人が人事部などにいるはずですので、その人に伝えましょう。

そんなことをしたら、「上司を陥れる」なんて思わないことです。逆に上司を救ってあげるのです。こんなことが何らかの形で、経営者でなく外部に知られたら、会社よりもその上司に悲劇が起こります。この悲劇から救ってあげるためにも、すぐに内部通報することです。

このサービス残業の発想の"原点"はどこにあるのでしょうか?

「残業代を受け取らないことで組織に貢献する」ということでしょう。この"考え"自体は誤解思考とはいえません。

出世キャリアならこの"貢献"をもっとストレートに考えることです。「何としても時間内に仕事を終わらせて、残業しないこと」です。「自分はプロフェッショナルなんだから、組織が設計した時間内に、自分の仕事をきちんと終えよう」ということです。

残業代をもらうことを"恥"と思うことです。自らの給与を増やすことよりも、プロとしてのプライドを守ることです。

「ゆっくりやれば給与は増えるが、給与を減らしてでも早く終わらせる」

これが出世キャリアの残業に対する考え方でしょう。

私はいくつかの企業で、残業についてディスカッションしてもらいました。若く能力のある人は、よく「残業代は不公平だ。仕事の遅い人の方が給与をたくさんもらえる」と言っています。まわりは残業している人をそう見ているのです。

 

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