アウトプットの先にある「空」の状況に、アイデアは待っている
第一は、徹底的なブレーンストーミングを行い、頭の中のアイデアを、一度、文章として表に出すことである。
第二は、そのアイデアがすべてであるとは、決して思わないことである。
この技法においては、特に、第二の技法が重要である。
なぜなら、第一の技法は、多くの書籍でも語られている方法であるが、この技法だけでは、ブレーンストーミングで出たアイデアがすべてであるという「無意識の自己限定」を行なってしまうため、心の奥深くから「賢明なもう一人の自分」が現れてこないからである。
むしろ、徹底的なブレーンストーミングを行うことの本当の意味は、頭の中から出すべきアイデアを出し切って、頭を「空」にすることにある。
そして、この空の状態で、「これだけがすべてではない」と自分の心の奥深くに呼びかけるならば、しばしば、その心の奥深くから「賢明なもう一人の自分」が現れ、様々なアイデアを囁いてくれるだろう。
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「もう一人の自分」は、異質や正反対のアイデアに刺激を受ける