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「オセロット」完璧に美しい毛並とフォルム

【連載】気になるあの「ネコの仲間」に会いたい!(第4回)

2018年08月31日 公開 2024年12月16日 更新

ネコブームの昨今、ペットとしてネコを飼う人が増えている。しかし、可愛いネコはイエネコだけではない!希少種を含む、普通は飼えないネコの仲間もまた魅力的。本連載ではそんな「ネコの仲間」をご紹介しよう。第4回目は「オセロット」だ。

 

野生美とイエネコのような表情、奇跡のバランス

メキシコからアルゼンチン北部の熱帯雨林やマングローブなど多様な環境に生息する、小型のヤマネコ。日本の動物園では、横浜のズーラシアでオセロットに会うことができる。つやつやとゴールドに輝く毛並はネコ科の中でも最高級の毛皮とされるほど。そのためにかつては毛皮目的で乱獲され、今では絶滅危惧種となってしまった。

毛皮目的でこの完璧に美しい動物を乱獲するなど、非常に愚かしいことだと思う。なぜなら、この美しい毛皮は、オセロットの個体であるからこそ意味があるからだ。細くしなやかなフォルムの身体に小さな顔、綺麗に吊り上がった目元。キリッとした凛々しい顔だが、真正面から見るとイエネコに近いバランスで、猫好きな人の心をくすぐる。美しい斑点模様は、連なって鎖のように見える箇所もある。もしも地上の動物は神様が作ったのなら、ちょっとオセロットに美しさを集めすぎたのではないかと思う完璧さだ。やはりこの毛皮はこの身体にこそふさわしいと感じる。

 

ネコ科には珍しく泳ぎが得意!

オセロットは目がいいだけでなく嗅覚も抜群で、獲物が移動した後のにおいをたどって追跡するという。また、もう一つの特徴は泳げるということ。普通、ネコ科の動物は水が嫌いだが、オセロットは川を泳いでて移動したり、水中の魚を獲ることもできる。熱帯雨林に生息していることから、水の多い環境に適応した結果ではないかと考えられている。

 

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