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混ぜて焼くだけ! 生カップお好み焼き「おはなはん」 ヒットの舞台裏

松本章子(株式会社おはなはん代表)

2018年09月20日 公開 2018年10月17日 更新

「私の心を変えたのは、あなたの会社にも責任がある」

キャベツの加工作業風景(株式会社おはなはん)

また私は、「国産のこの産地」と決めたら、価格がどうなろうとも変えません。決まり事を崩さず、耐えていくのです。たとえばキャベツについて、「国産がものすごく高くなったから中国産を調達してほしい」などと、自分の都合で方針を変える会社が多いでしょう。

でもわれわれは、こだわりを捨てない。だから取引先から「おはなはんは正直でごまかしがない。と思っていただいているようです。ですから安心してお付き合いして頂けるのかもしれませんね。そんな良い取引先に囲まれ支援して頂いています。幸せですね」です。

基本的には「取引先を変えたくない。新しい取引先はご勘弁」と考えていて、新しい提案をもってきた会社さんには「A社とのお付き合いがあるから、御社とは簡単に付き合えないよ」というぐらいのことは言います。それでも、取引先を変えざるを得なくなることがあるのです。

変えられた会社は文句を言ってきます。これに対してその会社の人には、「取引先を変えたくはなかった。だけど私の心を変えたのは、あなたの会社でしょ。私が、味が違うといって苦しんでいたのに、何かしてくれましたか?」と返しました。

少し厳しすぎるのかもしれませんが、信頼関係を継続していくには、お互いに高い志と信念を持ち続けなければなりませんね。

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品質を下げずにコストを削る苦労

著者紹介

松本章子(まつもとあきこ)

株式会社おはなはん代表

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