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お金を貯めても消えぬ不安 40代に戻れるなら「やり直したい」こと

2019年03月06日 公開

佐々木常夫(元東レ経営研究所社長)

思い切って使ったつもりでも金額はたかが知れている

忙しいなかでの自己投資は、もちろん時間が限られます。また、軽視できないのがお金の問題です。

これについては、私自身の経験を振り返って、今だから言えることがあります。それは、お金については心配しすぎても意味はないということです。

実は私も40代の頃は、「お金をもっと貯めなくてはいけない」と考えていました。将来もし自分や家族に何かあった時、備えとしてのお金が必要だと思ったからです。

手帳にお金の残高を書く欄を作り、普通預金や定期預金、株や生命保険など、我が家の資産が今どれくらい残っているかを毎月書き込んでいました。その推移をたびたび確認し、残高が伸び悩むと、「なるべく節約しなくては」と自分に言い聞かせていたのです。

しかし今思えば、使うべきところには、もっとお金をかければ良かったと反省しています。

例えば、子どもたちともっと旅行をしても良かったかなと思います。旅行といっても、海水浴や山登りをする程度だから、それほど大層なお金が必要なわけではありません。

それでも、子どもたちはものすごく喜んでくれます。だったら家族との時間にはお金をケチらず、楽しい経験や思い出を増やしてあげるべきだったと思うのです。

このことでもわかるように、自分は思い切ってお金を使ったつもりでも、残高にはそれほど影響しない場合がほとんどです。

家族と出かけるにしても、別に世界一周するわけではないでしょう。何百万円もの出費なら躊躇しますが、月に一度の日帰りレジャーで1万円や2万円使うくらいであればたいしたことはありません。

勉強会やセミナーの参加費も、その時は「5000円は高いなあ」と思うかもしれませんが、冷静に考えればたかが5000円です。もちろん意味のない集まりにお金を使う必要はありませんが、それが自分にとって楽しく、学びが得られる場なら、惜しくない額でしょう。
 

いくら貯めたところで不安が減るわけではない

結局のところ、貯金がいくらあっても不安は減りません。貯金が500万円の人と50万円の人がいたとして、前者が後者より10倍心安らかに暮らせるかといえば、そんなことはないのです。

貯めても貯めても、きりがないのですから。それよりも、仕事で努力して出世し、給料を上げることを考えたほうがいいでしょう。お金の管理は「稼ぐに追いつく貧乏なし」です。

私も50代の頃、子どもの一人暮らしや妻の入院費用で年間500万円のお金がかかった時期があります。しかし、私が出世してそれなりに収入があったため、何とか乗り切れました。

お金は人生に必要です。しかし、お金に人生を振り回されてはいけません。

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