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Amazonを超えたサブスク!? 米国男性が圧倒的に支持する「あのサービス」

雨宮寛二(あめみやかんじ:ジャーナリスト)

2019年07月12日 公開 2019年07月17日 更新

 

トイレ用品の購入もスムーズに

DSCは年10%増で会員数を増やしており、その数は2018年10月までに390万人に達しています。顧客獲得後、継続率を高めるために、DSCはさまざまな打ち手を用意しています。

そのひとつが、サブスクの更新時の事前通知です。毎月会員に更新日の約5日前に「Your NEXT BOX:1 item ships on 00/00. See Box」という通知が届きます。これは、「00月00日が更新日なので、ボックスを確認してください」というメッセージです。

利用者は、See Boxをクリックして、もし替刃が余っている場合には、今月の購入をスキップし、定期購入の期間を容易に変更することができます。

これは、意図的に退会や登録内容の変更を分かりづらくしているサービスが横行している昨今において極めて紳士的な対応であり、また、手続きもスムーズであるため、利用者の好感を高める要因になっています。

また、周辺商品やアップセル商品への誘導も巧みです。DSCはライフスタイルブランドを標榜していることから、髭剃りに特化せず、ジェルやワックス、さらにはお尻拭きなどの購入も勧奨しています。

米国ではウォシュレットが普及していないので、男性が店頭で買いづらいお尻拭きなどの商品を勧奨して宅配してくれるのは、まさに痒いところに手が届くという感じで歓迎されるわけです。

DSCは、これらの打ち手を繰り出すことにより、会員の継続率を高めているのです。実際、その結果は、リテンションの数値に表れています。DSCの48ヶ月のリテンション率は23・4%で、加入者のうち概ね4人に1人はDSCのサービスを使い続けるという結果が出ています。

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