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館山ダルク代表の助言「身近な人が薬物中毒になったら」



2019年11月09日 公開

十枝晃太郎(館山ダルク代表)

 

もし身近な人が薬物中毒になってしまったら

もし、身近な人が薬物中毒者になったら、やはり病院やダルクのような更生、回復施設を活用することを勧めます。ダルクでは、本人である当事者を徹底的に手放すような提案をします。

中毒者を家から離して、食事もお金も最低限。余分なものは一切与えないようにと。家族と一緒にいるとどうしても甘えが出てしまうんです。

中毒者は「いかに親やパートナーを騙してクスリを買うお金を手に入れるか」ばかり考えるようになってしまいます。自分は働くことはできないのに「来週面接に行くからスーツを買う費用を貸してくれ」とか言って相手を欺きます。

そう言われれば、身内は更生を期待して貸してしまうことは容易に想像できます。そこからまた依存が始まってしまうので、1度そういう「甘えられる場所」からできる限り切り離し、更生のことだけを考えさせるように促しています。

ただし、ケースにもよります。今まで中毒だったのにいきなり断絶すると、自殺しようとする人もいます。

とはいえ、家にいても亡くなる人もいますから、何がいいのか・いけないのかは一概には言えないのです。けれど

も、やはり本人の気持ちの問題ですからタイミングがあります。今はなるべくそれぞれのペースに合わせるようにはしています。

ただ、家族と切り離された方が更生する確率はグンと上がります。なんといっても薬物を使用するのにはお金がかかりますから、お金を工面してくれる誰かがいるうちはなかなか止められないのです。

僕が何も知らなかったということもあるのでしょうが、ダルクでは本当に高いレベルのことまで教えてもらい、非常に感謝しています。ダルクに入所しても、プログラムを真面目にやらないで過ごす人もいます。

そうすると必ずと言っていいほどまた中毒者に戻ります。この病は十中八九、結果が同じなので、当事者の行動は手に取るように分かってしまいます。

ダルクにいる間はクスリを使用しなくても、出たとたんに捕まってしまったり、ひどい時は亡くなってしまったりという話ばかりです。



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