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Kが語った「泣ける歌」を作る絶対法則とは?~最も泣ける映画主題歌『光るソラ蒼く』

K(歌手),寺井広樹(⽂筆家/日野プロダクション代表)

2019年12月04日 公開 2024年12月16日 更新

K、寺井広樹

「むせび泣いた」と話題の映画『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』(公開中)。
先日、その主題歌『光るソラ蒼く』が「最も泣ける映画主題歌」として全米感涙協会より認定を受け、都内で試写会と贈呈式が行われた。
その映画主題歌を歌うKさんと「涙活」発案者で全米感涙協会・会長の寺井広樹さんに、泣ける歌の作り方、涙活の極意について語ってもらった。
 

「泣きツボ」は環境や経験へのリンクである

寺井 このたび全米感涙協会よりKさんの『光るソラ蒼く』を「最も泣ける映画主題歌」に認定させていただきます。

 ありがとうございます(笑)。全米感涙協会ってアメリカの団体かと思ったら、「全米が泣いた!」からネーミングされていたんですね。

寺井 私が会長でクリストファーというアメリカ人が副会長です。ネーミング負けしないようにワシントンDCにも支部を作りました。

寺井 Kさんには2013年の5月の涙活イベントで歌っていただいて、コラボさせていただくのは今回で2回目ですね。あの時歌っていただいた『ハラボジの手紙』もめちゃくちゃ良い歌で泣けます。「ハラボジ」というのは韓国語で「おじいさん」という意味で、Kさんのおじいさまの実体験をもとに書かれたそうですが、なぜこの歌を作ろうと思ったのですか?

K

 僕の中ではすごく怖いイメージだったおじいちゃんが、おばあちゃんが亡くなった瞬間からすごくロマンティックなことをするようになったんです。毎日おばあちゃんに宛てて手紙を書くんです。「今日はこういう天気だった」「こういうご飯を食べた」とかそういうことを毎日手紙に書いてて。
「なんで手紙書いてるの?」って聞いたら、「今度会う時に渡したいんだ」って言って。何か二人のために曲を書きたいなと思ったのがきっかけですね。
それで、その楽曲をリリースして2ヶ月もしない内に、おじいちゃんも亡くなったんです。亡くなる前にこの曲を聞かせることができたので、そこは良かったのかなぁと思いますね。

寺井 そんな裏話を聞くと、益々泣けてきます(泣)。私はおばあちゃん子でしたので「祖父母愛」に弱いんです。人によってそれぞれ「泣きツボ」ってありますよね。「親子愛」「動物愛」「自己犠牲」「アスリートもの」「子供の成長」など育った環境や体験によって「泣きツボ」は異なってきます。例えば人気TV番組の『はじめてのおつかい』を見て泣かれる方なんかも多いですよね。Kさんもお子さんが生まれて曲作りになにか影響がありましたか?

 僕は子供が生まれた瞬間に涙を流しましたけど、子供は親を泣かしたいと思って生まれてくるわけじゃないじゃないですか。その純粋さに胸を打たれて泣くことが自然体であり、すごくパワーをもって説得力がある気がするんですよ。純粋無垢なものに人は惹かれて浄化される、それが涙に変わるってことなのかなって子供が出来て改めて実感しました。
自然と曲作りに影響している可能性はありますね。

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「最も泣ける映画主題歌」はこうして作られた!

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