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仕事ができない人ほど好きな「年賀状と新年会」

成毛眞(HONZ代表)

2020年01月07日 公開 2022年11月30日 更新

仕事ができない人ほど好きな「年賀状と新年会」

正月休みが終わり、いざ仕事始めというときに、目の前に積まれた年賀状の山。「まずは、年賀状の返事から取り掛からないと……」というビジネスパーソンは多いのではないだろうか?

また、新年会で予定が埋まりがちなのもこの時期。しかし、仕事で成果を出す人ほど、年賀状や新年会に時間を使うようなことはしない。それはなぜかーー。

本稿では、成毛眞氏の新著『一秒で捨てろ!』 (PHPビジネス新書)より、仕事始めにおさえておきたい「生産性高めるための仕事術」を紹介する。

 

いまだに年賀状を出すバカ

日本には、年始の挨拶という習慣がある。年賀状を出し合ったり、営業マンがカレンダーを持って挨拶をしに来たり、というものだが、昔からその重要性がまったく理解できなかった。

年賀状を出そうが出すまいが、関係性はまったく変わらないからだ。むしろ「年末年始の貴重な自分の時間を奪う習慣」として、忌み嫌っている。

だから、自分から年賀状を出したことはほとんどない。おそらく人生で年賀状を出したのは、通算100通以下。唯一出したのは、社会人になって数年後、当時流行っていた「プリントゴッコ」を買ったときだ。

プリントゴッコを知らない若い読者のために、一応説明しておくと、これは年賀状の裏面のイラストを簡単に印刷できるというアイテムだ。いまはパソコンやプリンターが家庭にあるので当たり前のように印刷できるが、発売された1977年当時は、個人が家庭で印刷できる手段が何もなく、画期的だった。

ガジェット好きの私は、それを試したいと思い購入し、嬉しくなって100人くらいの人に年賀状を出したのである。その年以降、現在に至るまで年賀状なるものは誰にも出したことがない。

最近では、世の中全体に、年賀状を出さないという風潮が広まりつつあり、良いことだと思っているが、いまだに送ってくる人もいる。

年賀状に変わって、一斉通知系の年賀メールを送ってくる人も現れるようになった。返信できる機能もあるが、ホントにメンドーだから返信しない。それどころか、どんどん迷惑メールとして登録している。

たまに、その迷惑メールに登録した人から人づてに「連絡を取りたい」と言ってくることがある。そりゃそうだろう。その人のすべてのメールは、それ以降、迷惑メールに振り分けられて読むことはなくなるからだ。

でも、それで当方が困ったことはない。要するにメンドーな人を切っただけなのだ。

年賀状断ちによって、長年の知り合いと切れることがある。

とんでもない実例を挙げたいのだが、あまりに相手が有名で大物なので、やめておく。その人からのゴルフの誘いが迷惑メールに入っていたときには反省したが、それもメンドーな人を切っただけ。それはそれでOKなのだ。

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打算でつながるより、仕事で爪痕を残せ

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