糖尿病が引き起こした妻の悲劇…ワンオペ育児と夫の食事の用意、そして大ケガ
2020年03月04日 公開 2022年06月01日 更新
<糖尿病は中高年の病気だと思っている方は多いのではないでしょうか。しかし、必ずしもそうではありません。
これは不摂生をしていたものの、若いうちに糖尿病になってしまった夫を気遣い、夫婦で糖尿病克服を目指している妻マルコさんによるコミックエッセイ『うちの夫が糖尿病になっちゃった! ズボラ夫が血糖値を下げた方法』から抜粋したものです。>
わがまま夫に我慢の限界、そして血の惨劇!
糖尿病を発症してしまった夫の「教育入院」が2週間後に迫った頃、妻マルコには、ひとつの大きな悩みがありました。
それは……。
「糖尿病の夫にどんな食事を作ればいいのか分からない…!」
これまで家族4人(うち子供2人)のごく平凡な家庭で朝昼晩のご飯をつくってきました。いたって当たり前の食事です。
今まで考えてもみなかった糖尿病用の食事… 。
これから、ずっと糖尿病と付き合っていかなければならない夫への食事に何を作ればいいのか悩みました。
教育入院の前に、普段どんなものを食べてきたか、数週間分の食事内容を毎日記録するように病院に言われていました。
ご飯のグラム数まで計ってメモするようにと。
そこでちょっとした思い違いをしてしまいました。
糖尿病なのだから、単純に食事の量を少なくすればいいのでは…と。
そして色々考えて初めて作った我流糖尿病食…。
焼き魚にほうれん草のおひたし、炊いたひじき、ミニトマト、そしてご飯半膳。メニューは、ヘルシーでした…
が…!
成人男性の食事量を考えると圧倒的に量が少ない…
それを見て、夫は叫びました。
「こんなん、少なすぎるやろぉ!!!!」
まあ、私も「ちょっと少ないかな…」という気はしていましたが、どうしていいかわからず、結局その食事が教育入院まで続きました。夫の不満はつのるばかり。
量が不足しているせいか、ストレスも感じる夫の体調は日に日に悪化……。精神的にも限界に…。
そして…私に当たりがちになりました。
「マルコのせいで糖尿病になったんだっ!!」
「お腹すいた! ご飯まだ!? ゴホゴホゲホ」
私も糖尿病食に慣れてないうえに当時子供もまだ小さく、夫が体調を崩しているため「ワンオペ育児」……。疲弊しきっていました…。