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「定年、退職金、穏やかな老後」時代の終焉…何歳になっても「売れる自分」の作り方

櫻橋淳(株式会社HRインスティテュート 取締役 シニアコンサルタント)

2020年03月17日 公開 2022年07月22日 更新

 

マーケティングは常に変化する

経営学には、戦略、人的資源管理、ファイナンス、アカウンティングなど様々な領域があります。

マーケティングもその中の一つですが、他の領域と比較すると、時代の変遷とともに定義自体が変わってしまう。マーケティング自体もどんどん変化していってしまう。それがマーケティングの領域です。

外部環境の変化に合わせてマーケティング自体も変わっていくのですから、まずは外部環境の変化を押さえることが何よりも重要です。そして外部環境の変化を押さえたら、次に内部、つまり自分の強み・弱みを押さえます。

自分にはどんな強みがあるだろうか、またどんな弱みがあるだろうかという点を把握します(内部分析)。それを外部環境と掛け合わせて、「こんなことできたらいいな」という目標に落とし込んでいく(戦略目標)。

この外部環境分析→内部分析→戦略目標という流れが、マーケティングを行う上で重要な準備段階です。目標を立てたら、ここからがマーケティング活動の本番です。

その目標を実現するためには、どのお客様に対して特にアプローチをしていけばいいかを考える(STP分析)。さらにそのお客様に対してどのような価値を届けられるのかを考え具体化していく(バリュープロポジション)。

そしてその具体化された価値をお客様に届けるためのツールが前述の4P、5Pであり、どのような商品に落とし込むのか、いくらで提供するのか、どういう販売促進を行って知ってもらうのか、どういう場所で買ってもらうのか、どういう提携先に売ってもらうのかを考えます。これがマーケティング活動の一連の流れです。

 

自分をマーケティングする

実はこの流れは、自分自身をマーケティングする時にもそっくりそのまま有効なのです。すなわち、売り込まなくても売れてしまう自分をいかにつくるか、マーケティングの流れに当てはめて考えていくことで把握してほしいと思います。

そのポイントは、企業でも個人でもまったく同じです。マーケティングの考え方を用いて、自分自身のマーケティングにぜひ取り組んで頂きたいと思います。

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