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「定年、退職金、穏やかな老後」時代の終焉…何歳になっても「売れる自分」の作り方

2020年03月17日 公開

櫻橋淳(株式会社HRインスティテュート 取締役 シニアコンサルタント)

櫻橋淳(株式会社HRインスティテュート 取締役 シニアコンサルタント)

<<「人生100年時代」「一億総活躍社会」と国を挙げて言われる今、個人の生き方には大きな変革の必要性が突きつけられている。それに加えて時代の変化が一段とスピードを増す中で、果たして自分はこれからどう働き、どう生きていけばいいのかと悩んでいる人も多いのではないだろうか。

生き方の選択が個人に委ねられつつある今、自分のキャリア形成を長期的な視点からとらえ、自分自身の人生を自力で切り開いていこうとする意識が重要になっている。

そんな時には、マーケティングの考え方がとても役に立つと櫻橋 淳氏は言う。マーケティングの本質は、「売り込む」のではなく「おのずと売れる」仕組みや仕掛けをつくること。これを個人の生き方に応用する上でのポイントを解説する。

大手企業を中心にビジネススキルを軸とした人財育成を手掛けるHRインスティテュートのコンサルタントによる連続講座「人生100年時代を生き抜くためのビジネススキル講座」より、「第9回 100年時代を生き抜く“マーケティング力”ーー売れるジブンをつくる①」を紹介する>>

※本稿は、2018年8月に天狼院書店「STYLE for Biz」で実施された講座を基に構成されたものです。

 

自分のキャリアを長期間で考える

「人生100年時代」と言われ、「一億総活躍社会」の実現を政府が主導している現状、これまでよりも「長く」「活躍」することが、老若男女を問わずあらゆる人に求められています。

これは一つに、私たちの寿命が伸びてしまっているという事実があります。2016年と2060年を比較すると、100歳の人口が約10倍になるとも言われています。一方で、生産年齢人口の減少という要因があります。

働き盛りの人が日本では減ってきているがために、女性も高齢者も含め、一人ひとりに少しでも長く働いてもらいたいという時代の要請があるということです。

人生100年時代ということは、今よりもキャリアが長く続いてしまうということを意味しています。

これまでは20歳前後から60歳くらいまで働くと定年を迎え、退職金をもらって、それ以後は悠々自適な生活を送るといったプランも十分に現実的でしたが、これがなかなか難しい時代になっています。

つまり、100歳を見越して、自分自身のキャリアを長い時間軸の中でしっかりと考え、形成していかなければならない時代に突入しているというのが大きな流れです。

 

「売る」のではなく「売れちゃう」をどうつくるか?

さて、ではそういった時代状況下で、どのように自分のキャリアを形成していけばよいのでしょうか。自分自身の人生をつくり、切り開いていくにあたり、マーケティングの考え方が非常に役に立つものなのだということをお伝えしたいというのが本稿の目的です。

では、そもそもマーケティングとはいったい何でしょうか?

かのピーター・ドラッカーは「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」と述べました。販売とは売る側から売り込むことです。それを不要にする。

つまり、売り込まなくても自然に売れてしまう、そういった仕組み、仕掛けをつくることこそがマーケティングです。「売る」のではなく、「売れちゃった」というのが正解なのです。

では、「売れる」仕組みと仕掛けづくりは、いったい何をすればよいのでしょうか?

そこで知っておいて頂きたいのが「マーケティング思考」です。マーケティングというと、商品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促(Promotion)の4Pや、そこに提携先(Partner)を加えた5Pという概念がとても有名ですが、それはマーケティング思考のごく一部に過ぎません。

マーケティングとはつまり、「価値」を届ける仕組み全体です。

1. 何が相手(お客様など)にとって価値があるものなのかを知る
2. その価値をつくり出す
3. それを相手に届けるにはどうしたらよいのかを考える

この中の「3」を構成する具体的な要素が、上記の4Pないし5Pなのです。ただ、そこを考える前に、その前段階である「そもそも何が『価値』であるのか」を正しく把握できていなければ機能しません。そこでまず行うべきなのが、「外部環境を知る」ということです(外部環境分析)。

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