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「あの人じゃなきゃダメ」指名される人になるための"マーケティング思考”

2020年03月19日 公開

櫻橋淳(株式会社HRインスティテュート 取締役 シニアコンサルタント)

 

人材の価値が重視される時代に求められる「パラレルキャリア」

こういう時代だからこそ、自分自身でしっかりとキャリアを考えて、自分自身をどう売れる人材にしていくかが重要な考え方なのです。

こうした状況に対応する中で、「パラレルキャリア」という考え方が生まれています。

もはや一つの強みだけでは生き残れないため、複数の強みの「掛け算」で自身のキャリアを形成するという方向性で考えたほうが有効となりつつあります。さらにテクノロジー(AI等)によって、これまで人間が行なっていた仕事の多くが置き換えられる可能性も言われています。

これが外部環境の大きな流れと言えるでしょう。こういった世の中の変化を敏感に察知し、その外部環境からマーケティングを考えるというのが、マーケティング的な思考の第一段階です。そこから下記の流れで世の中の変化を「ジブンごと化」していくことが重要です。

1. 世の中に今どんな変化が起こっているか
2. それが自分にどう影響するか
3. それに対して自分がすべきことは何か

出発点はあくまで世の中のニーズです。世の中に困っていること、求められていることがあるからこそ、そこに自分たちの商品やサービス、技術などで適切な解決を示す。

世の中(お客様)が変わったら、こちら側も変わらなければなりません。どんなにいい商品、サービスであっても、お客様が変われば要らないものになってしまうリスクがあるからです。

 

自分の強みを意識するための「メンタルモデル」

次に必要なのが内部(自分)を観るということです。これにより、自分たちの持つ強み・弱みを押さえます。ここで念頭においておくべきなのが、自分の「メンタルモデル」の存在です。

メンタルモデルとは、マインドセットやパラダイムを含め、それぞれの人が持つ「世の中の人やものごとに関する前提」です。私たちは自分自身の様々な行動の蓄積から、それぞれの先入観や思い込みなどを持っています。

これによって意思決定を早めることができるという利点もあります。ただ一方で、正しい判断ができなくなることもあるということなのです。

自らのメンタルモデルとその影響に注意を払い、うまくいかない時には原因を外に求めるのではなく、自らのメンタルモデルの欠陥に探します。自分にとって当たり前な、前提としている世界が本当にそうなのかと疑問を抱くのは大変に役に立ちます。

メンタルモデルは文字通り十人十色です。これは裏を返すと、自分特有の強みにもつながるということです。私たちは、自分が当たり前のように経験してきたことを改めて認識するのはとても難しいものです。当たり前にできてしまうがために、自分の強みを認識することは、弱みを認識すること以上に難しいのです。例えば水の中で過ごす魚は、泳げるのが当たり前です。そのため自分は泳ぎが得意であると認識するのは難しいということです。

そのため、あえて自分のこれまでの経験を掘り下げ、そこから自分の強みを洗い出していくという作業には大きな意味があるのです。「これまでの経験」「そこで身につけたスキル(技術)」「そこで身につけたスタイル(姿勢)」。これらを事細かにリストアップしてみることをおすすめします。ただし、これは1日2日で簡単にできることではありません。ぜひ継続的に行なうことで自分の強みを洗い出して頂きたいと思います。

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