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テレワークでわかった「会社に必要な人、不要な人」 その決定的な差

福山誠一郎(マーケティングコンサルタント)

2020年06月09日 公開 2020年07月04日 更新

 

会社にとって「必要な人」となるためにテレワークを活かす人が生き残る

タスク管理とコミュニケーションの課題を克服できれば、テレワークはビジネスチャンスの宝庫です。お客様が支払ってくれた金額の合計が企業の売上になります。

そのため、お客様が何を求めているかを知ることは企業にとって大切です。しかし、職場にいると、お客様のことを深く知ることはできません。

日本経済は、消費によって、その大部分を支えられていますが、テレワークは、その消費者を知るための絶好の機会です。

マーケティング、広告宣伝、営業、経営企画、商品企画、製品開発など、企業の売上を上げるために奮闘されている方にとっては、理想の働き方です。

特に、部品メーカーなど、直接、消費者に販売していない企業の方は、最終製品を購入される消費者に触れる機会は、少ないと思います。

部品メーカーにとって、直接のクライアントである最終製造会社の売上が低迷すると、自社のビジネスも影響を受けます。

新規事業などで打開策を打ち出そうとしても、消費者を知らなければ、新たなチャンスを見出すことはできません。将来のビジネスを創る上でもテレワークは積極的に導入すべき働き方です。

以前から、ビジネスでは、顧客視点を持つことが大切だと言われています。自社の社員に顧客視点の重要性を説き続けてきた社長の方も多くいらっしゃるかと思います。

しかし、社員が職場で仕事を続けていると、消費者の生活の詳細な部分が見えないため、顧客視点を持つことは、実質的に不可能です。

テレワークでは、消費者としての家族や友人を見ることができます。自分自身を消費者として見つめることができます。

テレワークにより、通勤時間や不要な会議への出席時間を減らすことで浮いた時間を、遊び感覚で生活の中からビジネスチャンスを見出すことに使うことができるようになります。

職場のデスクに座りながらビジネスアイデアを出す時は、苦しみながらアイデアを絞り出すという経験をされる方も多いかと思いますが、自宅で仕事をすると、ビジネスアイデアを生活の中から見つける感覚で発想できるようになります。

前述したように、テレワークでは仕事をしているかの判断基準が、成果しかなくなります。

社員の評価を成果で行うようになるわけですから、企業も、勤務時間で社員を管理する発想から離れ、テレワークで削減できた時間を社員が自由に使い、プライベートの中から新しいビジネスを生み出せる働き方を提供する方が、社員のワークライフバランスの向上だけでなく、企業の発展のためにテレワークを積極的に活用できるのではないでしょうか。

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