1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. “眼帯の伊達政宗”を決定づけた!? 大河ドラマ『独眼竜政宗』が与えた“大きすぎる影響”

くらし

“眼帯の伊達政宗”を決定づけた!? 大河ドラマ『独眼竜政宗』が与えた“大きすぎる影響”

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

2020年06月18日 公開 2022年06月30日 更新

 

政宗の本物の兜を身につけて撮影されたオープニング

「独眼竜政宗」の見所の一つとして、開幕映像、オープニングにも注目してもらいたい。

それまでの大河ドラマのオープニングと言えば、風景などの単純な映像が中心であった。 「独眼竜政宗」のオープニングは映像に合わせテーマ音楽が流れ、それと共に題字が現れる、今までにない演出が施されていた。

三日月が印象的な「黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」の兜を着用し、馬に跨った政宗が登場し、当時の最先端技術を駆使して光線や、合成撮影といった特殊効果を駆使した映像が使われた。

このオープニングに登場する、政宗着用の変わり兜は、紛い物ではなく本物の兜である。関係者全員、異常な緊張感で撮影したそうじゃ。オープニングの最後で政宗が佇む姿は、仙台城址の像とほぼ同じ構図になっておる。

この作品は町興しとして、地域の協力によって生まれ、今後のご当地大河ドラマの火付け役ともなった。今の戦国大河が地域に密着し始めたのは「独眼竜政宗」からで、その武功は大河ドラマの歴史において未来永劫語り継がれる要因と言えよう。

 

『国盗り物語』で描かれる斎藤道三、明智光秀

さぁ此度の解説は如何であったか?知識を深められたか? 次回の戦国大河ドラマ名場面スペシャルは『国盗り物語』。この作品は『麒麟がくる』に近しい題材を取り扱った作品となっておる。

ドラマの主軸は斎藤道三。織田信長で家臣の明智光秀の心情もよく描かれている。光秀目線でとらえた場面も多くあり『麒麟がくる』と重なる部分が出てくるはずじゃ。放送は1973年と『独眼竜政宗』よりもさらに時代を遡る。

『麒麟がくる』から約半世紀前の作品、如何な違いがあるかを皆も共に刮目致そうぞ。

関連記事

×