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生き方

娘の悲劇的な“汚部屋”を片付けたら、人生が変わったパパの話

大村信夫(片付けパパ)

2020年08月04日 公開 2020年08月07日 更新

 

娘の部屋は悲劇的な散らかりぶり

片付け前の部屋と片付け語の部屋

さて、この衝撃的(!?)な写真をご覧ください。私が片付けに目覚めたきっかけでもあるのですが、左は以前の娘二人の部屋です。

足の踏み場もないというのは、まさにこういうことですよね。このようにぐちゃぐちゃだったので、探し物にも多大な時間を割かれていました。

もちろん、こんな状態では家族関係も最悪です(笑)。朝起きたら子どもたちは「靴下がない」から始まって、「プリントがない」、さらには「ランドセルがない」などなど……。こうなると朝から険悪なムードです。

そんな状況にも関わらず、当時の私は「うちの家族は5人とも片付けのセンスがないからしょうがない」と諦めていました。しかし、整理収納アドバイザーの内藤さんに相談したところ、「あ~、なになに、大丈夫よ!まかせて!」と、実際に家まで来てくれました。

そこで片付けをした後の写真が右です。

もともと娘二人の部屋には入り口を入ってすぐのところに二段ベッドがありました。この二段ベッドの場所を変えて、奥に移動させています。

整理収納アドバイザーの内藤さん曰く、「入り口にベッドがあると部屋に入るのも面倒になっちゃって、モノをガーッと置きたくなっちゃう。まずは流れる『行動動線』を作りましょう」ということでした。

意識さえすれば簡単な話ですが、当時の私はそういう片付けの「行動動線」という概念を知らなかったのです。

もうひとつ、左側にある娘たちのクローゼットについても、はじめは備え付けの扉がありました。実はこの扉も取ってしまいました。

なぜかと言うと、「(1)扉を一度開けて→(2)ハンガーに服をかけて→(3)扉を閉めて」という3ステップになると、やっぱり面倒になってしまうのです。ですが、扉を取ってしまえばたった1回で終わりますよね。

これを「アクション数」と言うのですが、このアクション数が少なければ少ないほど、行動に移しやすいわけです。

私はこういった話を聞いて「片付けにも理屈とかテクニックがあるんだ、これを学べばいいんだ!」と気づき、まさに目からウロコでした。

こうして、我が家は片付いていったのですが、実は物理的に片付いただけではなく、思わぬ副産物がありました。部屋がキレイになって、みんなの機嫌が良くなり、家族の仲が良くなって、ニコニコ過ごせるようになったのです。

まえがきでも書いたように、「片付けとはモノだけではなく心まで整理されるんだ」ということに気づき、一気に興味を持つようになりました。

 

最初から片付け上手の人はいない

皆さんも、何かやりたいなと思っていても「自分にはセンスがないから無理だ」と考えている人は、結構多いのではないかなと思います。

ですが、片付けに必要なのはセンスではなく理論(スキル)ですので、やればできるようになります。私自身がそうだったように、「本当はやってみたらすごく好きかもしれない」という可能性もありますからね。

私がワークショップでよくお伝えしているのは、「片付けは自転車と同じ」ということです。当然ですが、自転車は生まれたときから誰でも乗れるものではありませんよね? みんな最初は補助輪をつけて、練習を重ねるうちに自然と乗れるようになったと思います。

片付けもこれと同じです。できるようになるのは意外と簡単で、理論を学んで実践すれば良いのです。(それもできないという人は、その場の小さな判断、行動をしない傾向がありますので、ぜひ行動していきましょう!)

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