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わが子を「恐怖や被害」に遭わせたくないなら…早く教えたい「同意」という心構え



2020年11月26日 公開

レイチェル・ブライアン(著),中井はるの(訳)

レイチェル・ブライアン 同意
(c)Rachel Brian

生きるための基本「同意」を、子どもに授けたい! 子どもと学びたい!
今回のキーワードは、本題の「同意」そのものです。誰かと話したりするときに、相手の考えに共鳴して「同意!」ということがありますね。

誰かが頭の中で考えたことや意見に共感を示す。そんな「同意」もありますが、ここではちょっと違います。

ふたり、あるいは複数で、誰かが他の人に「一緒に〜しよう!」と何かの行動を提案したときに「いいよ! 私もしたい」と、ハッキリ示すのが、ここで言う「同意」です。

話題の新刊ではどのように紹介しているのでしょう?

※本稿は、レイチェル・ブライアン(著)『子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める!』(集英社)より、内容を一部抜粋・編集してお届けします。

 

同意する/同意をもらうって、どういうこと?

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人によってバウンダリーはちがうんだ。
だから、何かをするときは
相手が何に「同意」しているか聞いてみよう。

「ハグしていい?」
「いやだ」

「同意」していないことは明らかですね。
キミがしようということに相手が賛成なら
「いいよ=YES」と言う、それが同意。

同意がもらえないならやめるんだ。

おたがいのからだにかかわるときは
とくに大事なことだからね。
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こんなにシンプルなこと。でも、往々にして、人は相手の気持ちを軽く受け止めがち。

「これくらいいだろう」「大したことじゃないし、押し切っちゃえば平気じゃない?」という悪魔が、耳にささやくこと、だれだって経験したことがありますよね?

本の中では、「こちょこちょしていい?」というミニコミックが登場します。

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たいくつした仲良し同士。「つまんないねー」と言い合っていたら、一方がひらめきました。

「楽しいこと思いついた!」「何?」
「こちょこちょしていい?」

そういわれたキミは、即、断りました。
「やだ!」

でも、ともだちはあきらめません。
「楽しいからやろうよ!」

「やだよ。ハハハ。やめてよ」

くすぐられているから顔は笑っていますが、キミはイヤでたまりません。
でも、笑っているのを都合よく受け止めたともだちは、調子に乗って続けます。

「ほら、楽しいでしょ!」
「アハハ、アハハ、ハハハハハ、ハハハハハハハ!!!」

不本意なのに笑わされて、疲れてぐったりしたキミに、ともだちはまだ言います。
「楽しいでしょ?」

ニコリともしないキミを見て、ようやく何かに気づいたよう。
「あれ、楽しくない?」

キミはついに、渾身の大声で叫びました。

「あっち行け!」
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「イヤ」は「イヤ」なんですよね。「やめて」といったら、すぐにやめてほしいのです。自分の意思を尊重してほしいのは、子どもでも大人でも、誰しも同じです。

一方、「くすぐった側」はどうでしょう? 

相手は「イヤ」とはっきり言っているのに、「楽しいでしょ!」と思い込み、相手の「からだの自己決定権」や、「バウンダリー」への配慮を忘れたことで、ひどくイヤな思いをさせてしまいました。相手の「イヤ」をちゃんと聞き取り、従うべきだったのに。

こうして意思に反してからだに触れられたり、操られたりすることは、まさに「バウンダリーの侵害」。されたほうは、とても大きなダメージを受けるものだということを、ぜひ覚えておいてくださいね。「悪気はなかった」では済まされないことも。

こうした望まない行為が繰り返されるのは、とても辛く苦しいことです。最初はフザケて始まったことも、繰り返されると「イジメ」や「虐待」にもなり、された人を深く傷つけます。

では、どうすればいいのでしょうか?「イヤ」と言いながら時には笑っている相手の気持ちを量るのは、特に難しいかもしれません。

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相手が同意しているかはどうすればわかるのかな?

「とっておきの方法ってある?」
悩んでいるキミに、ページの外から飛び込んできた仲間が答えました。
「いいニュース! あるよ!」

相手に聞けばいい!
(そして返事もちゃんと聞こう)
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そっか。確かにシンプル。

くすぐってきたともだちは、「イヤ」と言われた返事をスルーして、ちゃんと聞いていませんでしたね。それでは「同意かどうかを、ちゃんと聞いて確かめた」ことにはなりません。

このように「同意をもらっていない」のに、からだに触れたりするのは「暴力」ですからぜったいにしてはいけません。一方が「たいしたことない」と思っても、相手にとっては死ぬほど辛いことかもしれないのですから。「それぞれのバウンダリーは違う」ということをぜひ、思い出してくださいね。

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