佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2021年01月12日 公開
ではそれにもかかわらず、どうしてこの『鬼滅の刃』ブームは2019年以降のことばかりが取り沙汰されるのかというと、それはその時期からの本作にまつわるあらゆる数字の伸び率が、それ以前と比べて飛びぬけすぎているからです。
簡単にその変遷を辿ってみましょう。
アニメの放送が始まった2019年の4月以降、まず検索数や累計発行部数が徐々に伸び始め、あわせてTwitterでも関連ワードがトレンド入りをする機会が増えていきます。
その後アニメの放送終了後は、年末にかけて特に原作の累計発行部数が急増、2020年の年明けから5月の原作完結にかけてもさらに部数を伸ばしつつ、各種報道や雑誌・新聞といった紙媒体での露出機会も増えていきました。
こうした流れやデータを鑑みると、確かにアニメ放送以前から既に一定の人気はあったものの、やはり現在認識されている『鬼滅の刃』ブーム――累計発行部数の爆発的な伸びや世間的な認知度の急上昇など――というものは、一般的な認識通り、2019年以降、特にアニメの放送が開始された2019年4月以降に起きたものであるといえそうです。
検索数や累計発行部数の急増、SNSなどでの盛り上がりをみるに、2019年4月から放送を開始した本作のアニメが、現在に至るまでの『鬼滅の刃』ブームの“火付け役”となったことはまず間違いないでしょう。
しかしデータの推移をみてみると、2019年4月6日の放送開始と同時に一気に火が付いた……という訳でもなさそうです。アニメ放送開始以降、一体どこでどのように、本作のブームに火がついていったのでしょうか。
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火が付いたタイミングはアニメ放送開始“直後”ではない? >
「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
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