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大学生も「つみたてNISA、iDeCo」を語る今…インデックス投信がここまで人気な理由

北村慶(証券アナリスト)

2021年08月31日 公開 2022年05月25日 更新

 

「インデックス型」で世界の経済成長を取り込む

例えば、「8資産分散型インデックス投資信託」といわれるタイプの商品に、毎月8,000円投資すると、1,000円ずつ、以下の8つの商品に資金が配分されます。

1.日本国債などの「国内債券」
2.トヨタや任天堂などの「国内株式」
3.都心のオフィスビルや物流センターなどの「国内不動産」
4.米国債や欧米一流企業の社債などの「先進国債券」
5.アップルやマイクロソフト、アマゾンなどを含む世界22か国の優良企業約1300社からなる「先進国株式」
6.欧米やオーストラリアなどの「先進国不動産」
7.アジア・中東諸国の国債などの「新興国債券」
8.中国・インド・東欧・中東など26の国の約1400社からなる「新興国株式」

この8つの資産に1000円ずつ投資されるのです。これだけ異なる資産や地域、企業に分散投資すれば、いずれかの資産価格が値下がりしても、いずれかが上昇するといった分散効果が働くことから、大きな値上がりも期待できない代わりに大きく値崩れするリスクも抑えられると考えられます。

そして、この投資信託全体の価格は、世界経済が成長する限りにおいて、その成長とともに上昇することが期待されます。つまり、世界経済の成長を私たちの資産形成に取り込むことができるのです。

また、一度に購入するのではなく、毎月少しずつ購入することで、価格が高い時は少ない口数しか買えず、安い時にはたくさんの口数が買えるため、平均購入価格を低く抑えることができます。さらに、NISAやiDeCoの仕組みの下で、この「長期・分散・積立」投資を行えば、売却益等は非課税扱いとなります。

このようにして、インデックス型の投資信託は、NISAやiDeCoという税制優遇制度と、「長期・分散・積立」投資という知恵と相まって、私たち市民の資産形成の王道ともいえる存在になっているのです。

 

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