家庭があるから難しい? 大人も「やりたいこと」を追求すべき決定的な理由
2022年01月17日 公開 2024年12月16日 更新
(イラスト:シミキョウ)
大人になって結婚したら、自分のやりたいことは我慢して、勤め先や家族のためにがんばらないといけない...と思っていませんか。中央大学非常勤講師で、キャリアカウンセラーの斉田英子さんが、自分の夢を具体的に叶えるためのヒントを教えてくれます。
※本稿は、斉田英子著『家族で話し合いをしてますか?』(PHP研究所)を一部抜粋・編集したものです。
大人がわがままを言いたい時
どんなに大人になっても、わがままを言いたくなるときがあります。きっと私たちは思っているほど大人じゃありません。好きだ、嫌いだ、何だかんだと駄々をこねたい気持ちは自然にわくものです。あまりに空気を読んで、周りに配慮して、物分かりの良い大人ばかりを演じなくてもいいでしょう?
時に自由に楽しそうに、気持ちに素直に好きなように生きている大人がたくさん増えたなら、それを見ている子どもたちは、早く大人になりたい!とわくわくするに違いありません。
「私だって○○がしたい!」と声を大にして言ってみて。内容はさまざま。「今は出来ない、難しい」と考えているだけかもしれません。そしてパートナーにも、何がしたいのか聞いてみて下さい。
料理好きの会社員の彼女はいつか自分のお店をもちたいとパートナーに話しています。大好きな釣り生活を楽しみたい夫と、山好きの妻はあちこちに旅行するたびにどこに住まいを構えるか、イメージを膨らませています。
特に、人生を通してやりたいことがあるのなら、「私は決して、私が主役の舞台からは降りない」と強く思っていてください。一つでいいから、好きなこと、得意なことを継続したり、情報をキャッチし続けたり、学び続けましょう。誰に何と言われても、その心の明かりを消さないでください。
ところで、たとえば、二人の間に子どもをもちたいと思ったら、仕事や周囲のことに遠慮せず、先延ばしにしないでください。妊娠や出産ほど、私たちの意思の範疇を超えた奇跡の連続と思うことはありません。
自分が選択した道を、パートナーと話し合って決めた道を、わがままに堂々と進むだけです。我が家も折に触れ、お互いの一番の夢、一番のやりたいことについて話しています(私の夫は、気象キャスターの斉田季実治です)。