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手帳を使用すると達成率があがる? 「目標を実現する」6つのステップ

石津ヒロシ(文房具ソムリエ)

2024年12月19日 公開

手帳を使用すると達成率があがる? 「目標を実現する」6つのステップ

文房具ソムリエの石津ヒロシさんは、「手帳には目標を実現する効果」があると語ります。夢を叶えるための手帳の使い方について、書籍『文房具ソムリエの手帳時間』より紹介します。

※本稿は、石津ヒロシ著『文房具ソムリエの手帳時間』(秀和システム)の一部を再編集したものです。

 

スケジュール管理にこだわりすぎるな

手帳というと、どうしても「スケジュールを管理すること」をイメージする人が多いのではないでしょうか?

もちろん、それも間違いではありません。今後の予定やアポイントメント(人との約束)を書いておくことは大事ですし、決められた拘束時間がある人も多いでしょう。仕事の詳細を整理し、予定を忘れないために必要不可欠な作業と言えます。

しかし、手帳にはスケジュールを管理する以上の役割があります。自己実現や夢を叶える強力なツールでもあるのです。これからの手帳には、自分の夢や目標、願望を書き込むことが重要です。

「手帳=スケジュール管理のもの」ととらえている方は、手帳を「自分自身を深く見つめ、将来のビジョンを描くためのツール」と定義し直しましょう。

今、自分が何を達成したいのか、それにはどのようなステップを踏むべきかを、具体的に書き出してください。目標達成に向けた行動計画が立てられるはずです。

実際、私は文房具店で36年手帳を販売し続けていますが「手帳でいろんなことが実現した」というお客様とたくさんお会いしてきました。

スケジュール管理だけではなく、まずは達成したい目標を大きく書き、そのために自分は何をすべきかを手帳に書き込むようになったというのです。

たとえば、以前「手帳を開けば目標はもちろん、達成するためにその日すべきことが一目でわかり、全体的な進捗もわかるようにしている」というお客様がおられました。

その方も「前までは手帳はスケジュール管理にしか使っていなかった」そうです。それが手帳の使い方の概念を変えたことで、人生が大きく変わったと言います。「時間に縛られた使い方から、時間を生かす使い方に変わった」とでも言いましょうか。

この方に限らず、実際に人生を変えた人がたくさんいらっしゃいました。手帳の使い方を変えるだけで、劇的に人生が変わるのです。

みなさんもぜひ、手帳をスケジュール管理のツールに留めず、自分の分身や秘書のように扱ってみてください。きっと手帳は、自分の人生をデザインしてくれますよ。

 

目標から逆算したほうが達成しやすい

目標を達成したいときや、夢を叶える努力をする際には、逆算思考で手帳を使うことをおすすめします。

じつは私も、このやり方で目標達成をしています。最初にゴールを設定し、いつまでに何を達成するのかを明確にすることが大切です。

みなさんにも「営業成績を上げたい」「今度の企画を通したい」といった仕事のことはもちろん、「〇〇万円貯めたい」「試験に合格したい」など、プライベートの目標もあるでしょう。目標達成に向けた計画を立てるときは、ぜひ逆算思考を意識してみてください。

ゴールから逆算して、必要なステップと順番を明確にしていき、最終目標を達成するための行動を計画していきます。逆算思考を使うと、目標が抽象的なものから具体的なものへと変わり、達成への道筋がはっきりと見えてきます。

それでは、逆算思考のステップを簡単に解説します。

 

①最終目標(願望・夢)を明確にする

まず、自分が達成したいことを具体的に設定します。最終目標は感覚だけではなく、明確に言語化・数値化できるものにしましょう。

手帳には、この最終目標をできるだけ太く大きく書き出すことが大切。これは、手帳を開くたびに自分の意識を向けるためです。それだけで1ページ使ってもかまいません。達成の意義や、その先に待っている未来まで書けたら最高です。

 

②期限を設定する

次に、目標達成の期限を設定します。現実的かつ挑戦的な絶妙な期限を設定することが理想です。いずれにせよ、確実に達成できる期限にしましょう。

 

③必要なステップを洗い出す

願望達成をするためのステップをすべて書き出します。大まかなステップもありますし、細分化されたステップもあります。箇条書きでどんどん書き出してみましょう。手帳に書くときは具体的な日付まで書くようにしましょう。たとえば「旅行代金の調査を3月15日までに完了」といった具合です。

 

④ステップを逆算して並べる

最終目標から逆算して、各ステップを逆の順番で並べます。たとえばAのステップを達成するためにはBが必要で、Bを達成するためにはCが必要という順番が見えてくるはずです。

 

⑤各ステップに期限を設定する

各ステップに対して、具体的な期限を設定します。全体の期限を意識して、期限内で達成できるように注意しましょう。日々の仕事や生活に追われてなかなかできないように感じるかもしれませんが、余裕のある時間を見つけて、設定をしていきます。

 

⑥具体的な行動計画を練る

各ステップを実行するための具体的な行動計画を練ります。実行可能な単位に細分化して、タスクを書き出していくのです。小さなタスクでも、一つずつ達成していけば勢いに乗ってきます。

この段階で、いよいよ逆算思考のステップを手帳に落とし込みます。月単位・週単位と計画を実際に立てていきましょう。手帳によっては、年間スケジュールや逆算思考に最適なガントチャートなどが収録されていたりしますので、手帳選びで参考になれば幸いです。

計画進行中は、定期的にこの手帳を見返すことで、達成できたことと未達成のことを振り返ることができます。振り返りは計画の精度が上がり、逆算思考の習慣化にも役立ちます。逆算思考のメリットはたくさんあります。なんといっても目標達成に向けた行動がしやすくなり、細かく期限を設定することで、時間の使い方が計画的になります。

期限を設定するという言葉がしんどいなと感じる方は、自分の時間を予約する感覚でもいいでしょう。いずれにせよ、小さなステップの達成感はモチベーションを保ち、時には上げてくれます。

私は、目標設定についてはつねに逆算思考で考えるので、それに向けて何に取り組むにしろ人に会うにしろ行動が明確なので、ブレることがありません。

我ながら結果的に目標達成率はかなり高いので、目標達成率が低いという自覚がある方はご参考にしてみてください。

 

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