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生き方

しんどい努力を続けてない? 精神科医が教える「心を消耗させない5つの習慣」

バク@精神科医(精神科医、内科医)

2022年05月25日 公開 2022年08月10日 更新

 

〈ヒント3〉失敗ばかりに目を向けない

失敗をすると、とてもつらいですよね。とくに昨今は、小さい頃から大きな失敗をしないように、格差が出ないように、競争をしないように、という側面が強くなっています。その結果、大人になってはじめて就活や面接、プレゼンなどで競争を経験し、挫折してしまうケースも多く見られます。

私は、失敗は若いうちになるべく多くするべきだと思っています。何故なら一度も失敗をせずに生きてきた人ほど、いざ失敗をしたときにどう対応して良いのかわからず、混乱しやすいからです。

失敗を一度もせずに人生を終える人はこの世に存在しない。失敗したときは、まずこのことを思い出してください。重要なのは失敗したことで心を消耗しないこと。その失敗をいかにリカバリーするかを考えましょう。思いつかなければ周りの人に相談を。皆似たような失敗を必ずしているのですから。

 

〈ヒント4〉他人の心は操れないことを理解する

人の顔色をうかがって心が疲れ果てていませんか?あの人はこうしたらきっと怒るな、とか、あの人はこうしたら喜ぶんじゃないかとか……。

しかし、あなたの行動で相手の心が大きく変わることは稀ですし、ほとんど望み通りにはならないのが現実です。

たしかに相手の機嫌が少しはマシになることはあるでしょう。しかし、それ以前にあなたの気分はどうでしょうか。あなたが気を遣っても怒鳴りつけても、同僚や先輩、上司や恋人、家族の心は思うようにはならず、クタクタになってしまいますよね。

あなたが操れるのはあなた自身の心だけ、と知ると視野が広がります。操れない他人に、合っているのかわからない方法で無駄に気を遣って疲れ果てる、なんてやめてしまいましょう。自分で自分のご機嫌を取るほうが、労力を使わず確実にハッピーになれますよ。

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