相手に要望を伝えるときは、前置きをしてから、明るくはっきり頼む
関係性をもっとよくしたいと願って要望を伝えるのですから、その気持ちを言葉にしましょう。「私たち、もっとよくなれると思うから聞いて」「あなたがどう思ったか、遠慮なく教えてね」と最初にお願いするのです。
この前置きを飛ばしていきなり要望から切り出すと、「私のことを責めてる?」とか「ずっと不満だったんだ」と誤解されて、人によっては心を閉ざしてしまう恐れがあります。
もう1つ気を付けたいことは、「言いにくいな、どう思われるかな?」とビクビクしながら話さないことです。それで遠回しに言ったり焦点をあいまいにしたりすると、かえって相手をイラつかせてしまいます。要望は、勘違いされるような言い回しを極力避けて、明るくはっきり伝えましょう。
相手の誘いや願いを断るときは、自分の気持ちを大切にして、スパッと断る
断りにくいことをスパッと断れるかどうかは、自分の気持ちを普段から大切にしているかどうかのバロメーター。「私さえ我慢すれば丸く収まる」と思って断らないでいると、「お願いされると断れない人」と思われて、次から次へと同じような誘いがやってきます。
これではストレスが増す一方です。「断ったらイヤな目に遭うかもしれない」と恐れないで、自分の気持ちを大切にして生きると心に決めましょう。
誘う相手は、返答に迷いがないかどうかでも判断しているので、断りたいときは、まっ先に「ごめんなさい!」と言って頭を下げ、「今回はパスします!」と明言してください。細かな事情説明や言いわけはいりません。シンプルにスパッと断るのがベストです。
相手がどう思っているかわからないときは、相手が気持ちを言いやすいように伝える
コロナ禍で食事に誘っていいものかどうか、などと迷うことがあるかもしれません。迷うのは、相手を困らせたくないと思うからですね。人それぞれ価値基準が違うので戸惑うのは当然ですが、誘い方に真心を込めて、相手がラクに断れる余地を残して誘うようにしてみてください。
たとえば、「コロナ禍だから無理しないでね。もし気分が乗ったら、一緒に食事に行かない?」とか、「今はおうちご飯がいい人と、私みたいにおいしいものを食べに出かけたい人がいるけど、あなたはどっち?」というように、相手がすんなり気持ちを言えるように持っていきましょう。
そして、返事がノーでも、軽やかに微笑んで「じゃ、また!」と手を振る心積もりでいてくださいね。