いつも呼ばれる人の共通点...「また誘ってください」が逆効果なワケ
2022年08月11日 公開 2024年12月16日 更新
「また誘ってください」と言う人
以前参加した飲み会でのこと。参加したのは幹事を含む40代男性3人と、入社2年目の若手男子2人。飲み会はとても盛り上がり、さあ解散しようかというとき、若手の2人が続けて、職場の先輩でもある幹事に「○○さん、ありがとうございました、また誘ってください」とお礼を言ったのです。
すると、先輩は怒ってしまいました。「『また誘ってください』じゃないだろ。『次はぼくたちが企画します』だろ! 」怒られた2人はピンと来ていないようで、ポカンとしていました。
先輩が怒ったのは、「また誘ってくださいね」という受け身の態度に対してでしょう。会を企画して人を誘うのは大変です。連絡も手間ですし、断られればイヤな思いもします。
そうしためんどくさいことを人に負担してもらったのに、誘ってもらった側がお返しに「また誘ってください」と平気で言う。そのことが、昔気質の先輩からすると我慢ならなかったようなのです。
いまは「受け身」の人も増えています。怒られた若手に限らず、誰もが「誘われる」のを待っています。一方で、自分から「こういう機会ってないですか?」と問い合わせたり、「こういう会を開こうよ」と発起したりするのは、めんどくさい。
そんな時代だからこそ、自分から企画して声をかけるという役割は誰かがやらなければいけない、仕事のようなもの。「今回はやってもらったから、次は私が」という態度を示すのが大切です。
そんな意識がまったくなく、当然のように「次も誘って」と受身の人は、「もう誘いたくない」と思われてしまっても仕方ありません。
「プリーズ」ではなく「レッツ!」を
それではどういう言い方が「得」なのでしょうか? それは「またご一緒しましょう!」と言うことです。つまり「プリーズ○○」ではなく「レッツ○○!」の言葉を使うのです。
相手が目上の人であっても大丈夫。言われて悪い気はしないはずです。もちろん、自分で企画して人を誘えるようになるのが理想です。とはいえ、急にはそういう人にはなれないでしょう。
そんなときでも、多少ウソでもいいので、「今度は私が企画します!」「次はぼくがお誘いします!」と、前向きな気持ち、やる気を伝えることが大事です。「受け身ではない気持ち」が伝われば、結果として、また誘われる可能性が高くなるのです。恋愛も同じ。
いい人、楽しい人、すてきな人と出会っても、「また誘ってください」では、「2回目」につながりません。実際、そのひとことで失われてしまった発展のチャンスは決して少なくないはずです。