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生き方

いつも呼ばれる人の共通点...「また誘ってください」が逆効果なワケ

五百田達成(作家/心理カウンセラー)

2022年08月11日 公開 2024年12月16日 更新

 

本当の自分を分かって貰おうとする人

「本当の自分」という言葉があります。「作り笑顔をして相手に合わせるのは本当の自分じゃない」「こんなつらい営業をしてペコペコ頭を下げるのは本当の自分じゃない」「本当の自分らしく、自由に働きたい」

「本当の自分」にこだわって、まわりにわかってもらおうとしすぎると、「損」をします。「本当の自分」などということにこだわらず、その場に合ったキャラを演じることは、「得」する話し方です。

得意先でがんばり屋の営業マンを演じてみる。職場では後輩のやさしい相談相手になってみる。友だちのあいだではおもしろキャラになってみる。...などなど、さまざまなキャラを無意識に演じ分けることは、誰にでもありますよね。

これはとても大人な行動といえます。子どもは、すべてに対して我を通そうとして、相手に合わせることをしません。

そうやってうまくキャラを演じられるようになると、気さくな人、やさしい人、楽天家、熱い人...といった、相手にとって好ましいキャラクターになれるので、たくさんの人から「楽しい人」と思われます。

 

仲の悪かった2人が打ち解けたカラクリとは?

人気者になれるだけではありません。これがうまくできると、人間関係で傷つかなくなります。

「この場はマジメキャラで行ってみよう」ときちんと演じたうえで会話をすれば、否定されても「本当の自分」は傷つかずにすみます。「うーん、このキャラは失敗だったか。反省、反省」と、冷静に対策を練ることができます。

友人の経営している会社で、とても仲の悪いAさん(男性)とBさん(女性)がいました。そのことを社員たちが気にしているので、彼は手を打ちました。ある日、2人を同時に部屋に呼び出して、こう言ったのです。

「仲よくなれ、とは言わない。仲のいいフリをしろ! 」ここまで率直に言われた2人は「はい、そういうことなら」と納得し、それ以降は仲よさそうにふるまうようになりました。すると不思議なもので、実際に少し打ち解けた関係になったそうですし、社内の雰囲気もよくなりました。

「演じる」「フリをする」「ふるまう」というのは、人間関係においてとても、「得する」行為なのです。

 

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