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生き方

作家・本田健が教える「周りに流されない」ための意識の向け方

本田健(作家)

2023年01月12日 公開 2023年01月12日 更新

作家・本田健が教える「周りに流されない」ための意識の向け方

「やりたいことがわからない」「いつもマイナス思考で考えてしまう」など、自分の気持ちがわからず、漠然とした不安を抱えている人が増えているようです。

ほとんどの人が、意識を向けたものによって、感情がコントロールされ、人生で起こる影響に対して気づいていない。

こう指摘するのは、20年以上にわたり「幸せとお金」について執筆活動や講演活動を行ってきた本田健氏人や環境に流されず、自分の人生を生きるために大切な考え方について聞きました。

※本原稿は、本田健訳『新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』(SBクリエイティブ)の刊行をきっかけにインタビューしたものです。

 

“思考や関心”が現実を作る

自分はそんなことを考えていなくても、なぜか他人の言葉に引っ張られてしまうケースはよくあります。

例えば、他人から病気の話をされたとき。それまで気にしていなかったのに、ネガティブな感情がわいてきて、すぐに病気にかからなかったとしても、心身に不調をきたすこともあります。

多くの人は、日常的に意識を向けたものに、思考の力が重なり、感情も引っ張られてしまうわけです。最初は関心がなくても、そのことばかり考えていると意識がその方向に持っていかれるためです。

それは、自分が望んでいることでも望んでいないことでも、起きてしまいます。だからといって、「よくないことを考えない」ようにしたとしても、その時点でまだよくないことについて意識が向いている状態といえます。

人生には順調なこともあれば、何か少し違うなと思うケースがあるのはしかたがありません。物事を変えるには、現状をそのまま見続けるのではなく、自分が「望む状態」を見ることが必要。

ただ、思考の大部分を占めているのが「いま」見ているものです。したがって、いまあるものが自分の思考や関心です。多くの人は現状に意識を向けているため、変化はゆっくりしか起きないか、変化が起きにくい状況といえます。

 

期待して、信じて、受け取る

ただ、自分の望みや欲しいことに対して懸命に努力しても、手に入らない苦い経験をしたことは誰しもあるでしょう。それは「手に入れたい」願望よりも「手に入れていない」欠乏感のほうが優勢だからです。

「仕事のスキルを上げたい」「健康になりたい」とポジティブな方向を目指しても、望んでいない方向の意識に勢いがついてしまいます。なので失望した状態から思考を始めると、ますます失望に襲われることになってしまいます。

「幸せな気分」をイメージしながら、自分が「望んでいる」ことを考えて言葉にするのは、達成したい自己実現に前進します。

ほとんどの人は、自分が本当に望んでいることに意識を向ける代わりに、周りで起きている様子をただ眺めていることがほとんどです。あなたが意識を向けたものによって、目の前に起きる現実が変化します。

しかし、多くの人が何に意識を向けたのかによって人生で起こる影響を気づいていません。

望むことについての思考と望む状況を言葉にすることで、それに対するあなたの思考の結果をありのままに受け取ることが大事です。

どういうことかというと、例えば、「赤い車が欲しい」と意図することで、思考を通じて自分の経験の中で赤い車の創造が始まります。

さらにその思考に注意を向け、赤い車を想像できるようになればなるほど、ワクワクするでしょう。そうするほど、赤い車についてのポジティブ感情を持つように。継続していけば、赤い車が実際の自分の経験の中に入ってくるスピードは速くなるでしょう。

このように、ひとたび思考を通じて創造され、そのことについて考えると力強いポジティブな感情を抱くようになり、赤い車が急速に自分の中に現れるでしょう。あとはその夢に向かって行動し、期待して、信じて、ありのままを受け取るようにしましょう。

でも、途中で「値段が高すぎる」と考えをつけ加えてしまうと、創造の実現を妨げることになるので注意してください。

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