女性の冬ボーナスの平均は37万円? 物価高で変化した“使い方の意識”
2023年12月13日 公開 2024年06月13日 更新
物価高の影響はより身近に
【図8】
昨今のコロナ禍や世界情勢の様々な変化を踏まえ、お金について考える機会は増えたのではないでしょうか。実際に、円安や物価の高騰に影響を受けていると感じている人は、「感じている(51.6%)」「どちらかというと感じている(33.6%)」を合わせて85.2%でした。
昨年の調査で、「感じている(41.4%)」、「どちらかというと感じている(35.6%)」と回答した人を合わせた77%と比較すると、影響を受けていると感じている人が8.2%増加していることが分かります【図8】。
【図9】
さらに、家計に何らかの影響を感じている人に、具体的に以前よりお金がかかると感じているものを聞きました。1位は8割近くの人が回答した「食品・飲料(77.0%)」で、次いで2位「日用品(50.2%)」、3位「電気・ガス・水道(49.3%)」という結果に。生活必需品に以前よりお金がかかると感じている人が多いことが見て取れます【図9】。
物価高対策、何してる?
【図10】
円安や物価の高騰で、家計に少しでも影響があると感じている人に、その対策として現在やっていることについて聞くと、「節約(60.8%)」「貯蓄(44.8%)」に多くの票が集まりました。また、4人に1人以上の人が「投資(26.7%)」をしていることが分かりました【図10】。昨年「投資」と回答したのは20.7%だったため、若干ですが増加しています。
【図11】
物価高対策で今後始めたいと思っていることの1位は「投資(20.9%)」でした【図11】。こちらも、昨年の回答した16.5%と比較すると増加しており、お金を動かす「投資」への関心の高さがうかがえます。
つみたてNISAが一番人気
【図12】
円安や物価高騰の対策として"投資"をしている人に、具体的に何をしているか質問したところ、1位「つみたてNISA(53.2%)」、2位「投資信託(44.4%)」、3位「株式(42.7%)」という結果になりました【図12】。
【図13】
さらに上位5位までにランクインしたものを、年代別で比較しました。全体で1位にランクインした「つみたてNISA」の実施率は、30代が61.5%と最も多く、20代、40代は半数を超える結果となりました。「投資信託」においては40代、50代での実施率が50.0%と最多で、20代では34.5%に留まりました。
「株式」では、50代の実施率が最も高く62.5%。それに対し、20代は24.1%で、50代の半分以下という結果になりました。1位の「つみたてNISA」は若年層から、「株式」は比較的に中高年からの人気が高いようです【図13】。
●調査概要(①2023年、②2022年)
・調査テーマ:
①2023年版 働く女性のお金の意識とボーナス・投資に関する調査
②2022年版 働く女性のお金の意識とボーナス・投資に関する調査
・調査方法:ウェブアンケート調査
・調査対象者:全国の20代~50代の働く女性500名
・調査実施日:
①2023年10月30(月)~2023年10月31日(火)
②2022年11月9(水)~2022年11月10日(木)・調査主体auじぶん銀行株式会社
※本調査における「貯蓄」「投資」は以下のように定義し調査をしています。
「貯蓄」…お金を蓄えること。普通預金や定期預金など、元本保証のある預貯金のこと
「投資」…現金・預金以外の元本が確保されていない資産を将来有望な投資先に長期的に投じ、資産を増やしていくこと