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生き方

「不幸なのに離婚できない妻」を縛りつける”不安の感情”

加藤諦三(早稲田大学名誉教授、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員)

2020年04月20日 公開 2023年07月26日 更新

 

自分の小さな世界にとじこもる

しかし、「自分はどうなってもやっていける」と思えば、不幸な結婚なら離婚もするし、殺したいほど憎らしい上司のいる会社なら辞める。

利己主義、自己中心で騒音を立てる隣人のいる地域から引っ越しもする。

不安に怯おびえる人は、自分の力を試す機会を避ける。

彼らには創造性を発揮する機会はない。そういう機会を自分から避けてしまう。

そして、なによりもそういう人には、生活圏の閉塞性は避けられない。

不安から現状に執着する人は、小さな自分の世界にとじこもらざるを得ない。

さらに、新しい人との出会いがない。新しい人間関係を築いていくことができない。

新しい人とつきあい始める不安よりも、今のイヤな人とのつきあいを選ぶ。

そして辛い毎日を過ごす。辛さに耐えて頑張って生きる。
つまり無駄な努力をする。

自分を信じられない人は、無駄な努力をします。
無駄な努力とは、自分を不幸にするための努力です。

自分を信じる人は、自己実現の努力をします。
自分を信じられない人は、自己実現の努力を嫌います。

【著者紹介】加藤諦三(かとう・たいぞう)
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学研究員を務める。現在、早稲田大学名誉教授、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系列ラジオ番組「テレフォン人生相談」は半世紀ものあいだレギュラーパーソナリティを務める。

 

著者紹介

加藤諦三(かとう・たいぞう)

早稲田大学名誉教授、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学研究員を務める。現在、早稲田大学名誉教授、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系列ラジオ番組「テレフォン人生相談」は半世紀ものあいだレギュラーパーソナリティを務める。

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