「寒露」2023/10/8~10/23
●季節の象徴的なもの:穂田(ほだ)
霜になりそうな冷たい露を、寒露といいます。秋も深まって、露が寒々と眺められるようになる時期です。とはいえ、日中はさわやかな秋日和となることも多いでしょう。
スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、行楽の秋...。どれもぴったりだと思えるほど、さまざまなことをするのによい気候です。何より実りの秋を迎えます。稲穂が出そろって刈りごろにな った田は、穂田。黄金色に輝く穂田を見れば、やっぱり食欲の秋ですね。
「霜降」2023/10/24~11/7
●季節の象徴的なもの:色味草(いろみぐさ)
さらに冷え込みが厳しくなると、空気中の水蒸気は凍って霜になります。霜降は、文字通り、霜が降りるころとされます。木の葉も次第に色づいてくる時期です。
紅葉の代表といえば、楓。色見草という異名も持っています。近年は温暖化の影響か、紅葉前線の南下が年々遅くなっているようです。でも、初紅葉、薄紅葉、そして斑紅葉。徐々に染まっていく様子を愛でながら過ごすのも、色見草の楽しみ方のひとつではないでしょうか。
「立冬」2023/11/8~11/21
●季節の象徴的なもの:木枯らし
暦の上では、立冬から冬が始まります。とはいえ、まだ寒さもそれほど厳しくはなく、穏やかに晴れた日が続く時期です。そんな日和を小春といいます。ところがこの時期に木枯らし一号が観測されることも多いのです。木枯らしは、木々を枯らすように吹きつける強い北風のことです。
昔ほどではなくても、冬を迎える気持ちは他の季節とは違います。小春日和に油断することなく、冬の到来に気持ちを引き締めておきたいですね。